入れないでなんて言われたら、奥深くまで突っ込んで啼かせて、中から溢れるくらい一杯にしてやりたくなるのが男ってもんだよね? 「あ、や…っ!」 か細い声で俺を拒むイルカは既に何度か吐精している。だがちょっと弄るだけで健気に立ち上がった性器は、多分もうすぐまた限界を迎えるだろう。 腰を、全身をふるふると震わせ、すっかり蕩けきって…普段は黒く輝いている瞳は、欲望にぼんやりと煙っている。 感じすぎて苦しいのだろう。 力なく拒む言葉は却って俺を煽るばかりなのに、幾度となくイルカは俺に許しを求めた。 口では拒むくせに体は際限なく快楽を求めてしまうコトに怯えながら。 なんてかわいい、愛おしい身体。 自分でも判っている。イルカにとって酷いことをしているのに、湧き上がる征服欲とぞくぞくするような快感と…幸福に抗えなかった。 ***** 任務帰りだからなんて言い訳にもならないが、出迎えて嬉しそうに触れてきたイルカに理性のタガは簡単にゆるんだ。 それでも…キスまではまだ自分を押さえられると思っていたのに。 …だが、それは間違いだったのだとすぐに思い知らされた。 「ふ…ぁ…っ!」 小さな小さな喘ぎは、頭の中が真っ白になるほど俺を煽った。 自覚なしに蕩けて…気持ち良さそうに、安心したよう笑ったイルカは、そんなことなど気付きもせずに無意識に俺の背にすがってきて。 ほぅ…と切なげにもらされた溜息で追い討ちをかけながら、言ってくれた。 「おかえり、なさい…!」 後はもう、言わずもがなだ。 …散々抱いた。 最初は驚きながら、それでも必死に俺を受け入れようとしてくれた。 荒々しい愛撫はきっと恐ろしかっただろうに、イルカは強引に体を割り開かれる苦痛に眉根を寄せて耐え、笑ってくれた。 「カカシさん…!」 名を呼ばれるだけで背筋が震えた。 腰を打ち付けるたびに上がる甘い声に唆されるように行為は激しさを増し、余りにも気持ちよすぎる行為に眩暈すら覚えながら夢中になって腰を使った。 「イルカ…!」 名を呼ぶとふわりと笑い、抱きしめると抱きしめ返してくれる。 その幸福感に溺れて、達しても達しても際限なく俺の欲望は鎌首をもたげた。 イルカ自身、意識が薄れてきているようで、もう抵抗することもできないのだろう。 達しすぎて怖いと、気持ちよすぎて怖いと訴えるその姿に、哀れみよりも欲情した。 もう入れないで、なんて殺し文句にしかならない。 「あ、また…イク…っ!や…っ」 「ん。もうちょっと、ね?」 「んぁっ!」 これで最後と嘯いて、ぐっと奥の奥まで突っ込んで、絡みつき絞り上げるように痙攣する中に、内側から自分を刻み込むように己の欲望を叩きつけた。 殆ど同時にその欲望の証を撒き散らしたイルカの性器が震えている。 「イルカ…?」 頬に手をやるとヒクリと震えたイルカは、忘我の表情を浮かべたまま気を失っていた。 ***** 流石にやりすぎた。 その自覚があったから、それなりの覚悟は決めていた。 それでも、イルカの瞳がゆっくりと開いて俺を映すのから目を離すことなんてできなくて、けぶるようだった瞳に次第に意思の光が宿るのに陶然とした。 で、当然。そんな隙を見逃すような生易しい恋人じゃない。 「この馬鹿!やりすぎだ!」 掠れた声で振り上げられた拳は、油断しきっていた俺の腹に見事に決まった。 「ごめんなさい」 手加減もされてたし、力もはいらなかったんだろうそれは、たいしたダメージじゃなかった。 素直に謝ると、憤懣やるかたないとばかりに寄せられていた眉根がすぐに弛んでしまう。 「…あー…気持ちイイけど、あんなのは駄目です!…気持ちイイけど気持ちよすぎて…怖…いやその!」 なんてかわいいことを言ってくれるんだろう?体を清めはしたが、未だに服も纏っていないのに。 その危機感のなさと、その優しさにほくそ笑んだ。 「とりあえず、ご飯にしよっか?」 「う…そういや腹減った…」 情けない顔で空腹を訴える恋人には、たっぷり食べてもらわないと。 「ちょーっとまっててねー?」 「でもそんな俺が!うっ…」 「うごけないでしょー?待っててね?」 「はい…」 …休暇は、3日。まだまだはじまったばかり。 愛しい人との濃密な時間も、始まったばかりなのだから。 ********************************************************************************* で、懲りない男は、休暇中にきっちりしっかりイルカてんてーを頂きまくったそうです。 蕩けイルカは美味しいですね!という話。 ではではー!なにかしらつっこみだのご感想だの御気軽にどうぞー! |