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「お！イルカ！早いな！おはよう！」 「うっ！…お、おはよう…」 「なんだよ？どうした？」 「い、いやその別に！」 「別にって顔色じゃないよな？」 「あー…朝っぱらからなんか様子がおかしいんだよなー？でも…」 「なんでもない！なんでもないぞ！」 「…ずっとこうなのか？」 「そうなんだ。いつも朝は大抵元気なのに…」 「うぅぅぅぅぅ…！」 「昼に近づくとだんだん空腹でしょげてくけどさ。朝っぱらからこんなに唸ってるのって、よっぽど食いもんがないときだけだろ？」 「…なぁ、イルカ。何があったんだよ？」 「そうそう。話してみろって！はたけ上忍に内緒でカキ氷3杯目までなら食ってもチェックしないどいてやるからさ！」 「カキ氷…！」 「え？あれ？」 「赤くなって青くなって…ってことは」 「冷たいのは美味いけどあんなトコに…！それにシロップかけてもあんなトコ舐めるなんて…！」 「あー…そっか。こないだあんまりコイツが受付で凹んでるからって、カキ氷がどうとか騒いでたもんな？」 「あの人抜きの7班だからなぁ…。きっとまた食いすぎたんだな」 「カキ氷美味いのに…見ると…！」 「刷り込みか？」 「流石上忍っていうか…それ以前になんかされてたみたいなのに、またやっちゃったんだなー…流石イルカっていうかなんていうか…」 「でもカキ氷は美味いんだ！でも目の前にカキ氷マシンがあると…！」 「懲りないよな。イルカも」 「まあさ、とりあえずはほっとこう。きっと飼い主…いや、はたけ上忍がなんとかしてくれるだろ？」 「そうだな。…カキ氷器見つめてたのはそのせいだったんだなぁ…」 「うぅぅぅぅ…！予定では今日こそイチゴとレモンとメロンと…！」 「…まだ懲りてないみたいだな」 「そうねぇ？ほんと困っちゃう」 「わっ！？」 「は、はたけ上忍！？」 「はい、お弁当。朝忘れてったでしょ？」 「あー！弁当！…で、でも！お前のせいで…！」 「弁当そんなに抱え込まなくても誰も取らないよー。…ま、そっちは確かに俺のせいかもね。朝もよろよろしてたけど…腰大丈夫？」 「だ、大丈夫じゃないー！なんか…ずくんってするし…！でもふわふわも…！お前のせいだー！」 「熱烈。…お仕置き、またしなくちゃかなー？」 「カキ氷―！いろんな味が食べられるから楽しいのに…！」 「んー？じゃ、そんなにいろんな味食べたいならちょこっとずつ位置ずらしてかければ？」 「え？」 「あ、こっちのは器回らないのね。ま、いいや。…はい。で、こうしてこうして…」 「おおお！レインボー！昔俺もやったことあるけど、まざると変な色になるんだよな…」 「その前に食べちゃえばいいでしょ？はい。まずイチゴから。あーん」 「あーん！美味い！…で、でもだな！それじゃカキ氷の醍醐味が…」 「次メロンねー」 「あーん！…冷たくて美味いなぁ…！」 「レモンもあるよー？」 「み、みっつめ…！食う食う！」 「可愛いからしょうがないか。これはこれで楽しいしね」 「…そうか。ああやってイルカを」 「…朝っぱらからアレか…」 「考えたら負けなんだ。きっと。朝礼までまだ時間あるし、とりあえず…そっとしとこう」 「そうだな…」 ********************************************************************************* かぼちゃのてんぷら。 餌付け強化用弁当配達ついでに中忍といちゃつく上忍に、同僚の皆様はいろいろ大変だという話。 ではではー！なにかしらつっこみだのご感想だの御気軽にどうぞー！ |