「あの、いつもうちの生徒がお世話になってます」 「あら。イルカ先生!今日は?随分顔色が悪いですけど」 「あーその。過労気味だと同僚に心配されているようでして。一度診ていただこうかと」 「そうね…。無理しちゃいけませんよ?生徒さんのことで忙しいんでしょうけど。とりあえず血液検査しましょうか。そちらに座って…」 「触るな」 「ッ!なにやってんだ駄犬!」 「今が大事な時期なんだ…容赦はしない」 「あら。先輩!お久しぶりです!そういえば…うみのって…!そっか!このが人!」 「え?あらら。お前が泥棒猫だなんて残念だよ」 「なんだ?知り合いなのか?ってちょっとまて!俺は病院に来ただけだ!なにが泥棒猫だ!それに…カエデ先生は何に納得しちゃったんですか…駄犬はクナイをおろせ!」 「えー?イヤですぅ!だってだってイルカせんせに変な薬とか飲まされたら大変なことになるじゃないですか!」 「変な薬を毎度毎度飲ませようとしてんのはお前だろうが!…あ?そういや最近飲んでねぇ…ってそりゃそうか原因がっていやいやいや!なんでもない!」 「えー?もしかしてアレ?使っちゃったんですか?」 「イルカせんせが俺だけで十分だって捨てちゃった…!愛されてるでしょー?うふふ!もう可愛いお尻だし魔性のお尻だし小悪魔だけど天使だしもうもうもう!」 「よかったですね!先輩!…って、じゃあ何が一番大事なんですか?」 「そ、そうだ!そこだ!一体何の話なんだ!」 「え?だって、ねぇ?奇跡が…」 「あはは!それはありませんよ!うみの中忍の血筋にその手の忍はいませんし、術の気配…って、これ先輩のですよねー?相変わらずすっごい術!例の触れると八つ裂き系のアレですよね?こわーい!愛し合っちゃってるんですね!」 「えー?でもでも!顔色悪いし!情緒不安定だし!心配で心配で心配で…!あとちょっとで監禁用の…」 「な、なんかよくわからんが、監禁だと!?まだ諦めてなかったのかこの駄犬が!だ、大体情緒不安定だなんて別にそんなことは…な、ない、は、ず」 「過労じゃないんですかー?ちゃんと寝かせてあげてます?夜の先輩って凄そうですよねー?」 「ま、それなりにー?だからほら、無理させちゃったときは色々…」 「じゃ、お薬はいりませんね!でも一応血液検査しちゃいます。ハイ先輩!」 「は?え?あの?カエデ先生?」 「お、おちゅうしゃしますよおおお!ちょっと、ちょっとだけですから…!さきっぽだけ…!」 「待て待て待て!ちょっ!カエデ先生…!なんでコイツに!」 「基本的な医療技術は先輩のが腕がいいですから!」 「そんなこといい笑顔で言われても!くそ!駄犬!俺がやる!」 「はぁい…ちょーっとちくっとしますよ…?」 「無駄にいい声だしやがって…!は、はなせー!…え?あれ?」 「イルカせんせの体液…!うふふふふふふ…!」 「はいはい舐めちゃ駄目ですよー?先輩ったらホントにその人のこと好きなんですね!」 「とーぜん!だって俺の永遠の伴侶にして魂の片翼!それからそれから…あぁん!」 「あ、あの!そのですね!なにがどうしていったい!?」 「じゃ、分析班に渡してくるので今日はもう帰って思う存分いちゃいちゃしちゃってくださいねー!あの薬使ったらぜひ報告に!お大事に!」 「え!えぇえぇえ!?」 「そっか…残念なようなほっとしたような…」 「だから!なにがどうしてどの話なんだ!カエデ先生までコイツの味方っていうかもしかしても、元暗部…!?」 「イルカせんせは赤ちゃんできたら俺のこと一番じゃなくなりますもんね…。で、でもでも!そしたら家族だし!逃げられないし!イルカせんせが幸せなら…!でもやっぱりたっぷり踏んでもらっていっぱいやりたいです…!」 「あーその。できるわけないから安心しろ!それから後半はふむとこまでなら許可してやってもいいが脱ぐな!なんなんだ!」 「イルカせんせが興奮しちゃうかなぁって、ずっとずっとずぅーっと我慢してたんです…!でも、もう我慢が…!」 「違う意味で興奮したわ!服を着ろ!帰るぞ!医療機関に貴様のような危険物を放置できないからな!」 「はぁい!帰ったらあ…うふふふふふふふ…!」 「くっそう…!要は駄犬の妄想のせいじゃねぇか!全く無駄に驚かせやがって…!」 「うふふ!し・あ・わ・せ!」 ******************************************************************************** 変態さん。 ホッとするあまりすっかり色々忘れた中忍はおうちにかえってから… ご意見ご感想お気軽にどうぞ。 |