迷走(変態さん)




「おはよう」
「お、おお。おはようさん。…なぁ。大丈夫か?イルカ?真っ青だぞ?」
「なにがだ。なんでもないぞ。俺は平気だ元気だ健康だ!」
「イルカーおちつけー!」
「どうどう!…やっぱアレが言ってたのってまさか…!?」
「アレが?何を言ってたんだ!どういうことなんだ!子守唄が妙に上手くて腹が立つ!」
「あ、えーっとその。…ほら、さ。お前がその」
「えーっとだな」
「何だお前らまで…!さっさと言えよ!なんなんだよ…!」
「わー!?泣くな!アレがでたらどうすんだ!」
「こんだけ情緒不安定ってホントにまさか…!?」
「イルカせんせ…!」
「ぎゃあ!」
「やっぱりでた!」
「大丈夫ですか…!さ、おうち帰りますか?間男共はちゃあぁああんと!一瞬で地獄におくりますけどぉ…!殺気は体によくないですし」
「帰るわけねぇだろうが!今出勤したばっかりだぞ!失せろ!さわんなちかよんな顔みせんじゃねぇ!」
「はぁい!…見えなくてもいつだってそばにいますからね…!」
「…微妙にさわやかだ」
「服着てたぞ服。どういうことなんだ…!」
「あ、あの調子で最近…!もうイヤだ!基本的な変態さは変わってない気もするが、直接くるなら耐えられるがあの鬱陶しい慈愛に満ちたようでいて結局血走ってる目も、甘ったるい声も!それにおっ勃ててるくせに我慢我慢とか言いながら毎夜毎夜扉の前ではぁはぁはぁはぁ…!」
「…ええと、その。な」
「まさか、なのか?」
「だから!言えつってんたろうが!」
「よし。イルカ。今すぐ医療班だ」
「今日はカエデ先生だぞ!ちゃんとそっちのことも分かるはずだ!」
「カエデ先生?って、あれか。いつもアカデミーの遠足にくっついてきてくれるかわいらしい感じの」
「そうだ。おっぱいがデカイ」
「そうそう。それに背もちっちゃくてかわいい」
「うちの子たちが怪我すると物凄く優しく手当てしてくれた人だよな…。うん。行って来る」
「おう!気をつけてなー!」
「段差とか!まあアレがいるから大丈夫だと思うけどな!」
「なんだ?いくら俺が疲れてたって…」
「まあまあ。ちょうど今日はお前の授業ないじゃん?」
「そうだそうだ!ほら行って来いって!そんな真っ青じゃどっちにしろ生徒が心配すんだろうが」
「…ああ。そうだな。すまん」
「行ったか」
「…この場合ってさ、出産祝いとか手当てとか、あと産休って…?」
「ど、どうなんだろうな!?主任かな!?火影様かな!?」
「と、とりあえず…どうしよう!?」


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変態さん。
5月なので(`ФωФ') カッ!
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