恋の季節(猫の日)

「秋だなぁ」
「ああそういえばそうね。ご主人様、もっと撫でて」
「…秋だよなぁ…でも…まあ…」
「どうしたのよ?」
「…お前は秋だからってあんまり関係ないよなー…?」
「んー?何が?不安そうな顔」
「うっ!な、なんでもない!」
「ふぅん?」
「わっ!何するんだ!」
「…ウソツキなご主人様にはお仕置きが必要かなぁ?」
「ひっ!だ、だって!」
「なぁに?言って?」
「最近外の猫たちが騒いでるから!恋の季節だなって!…それだけだ!」
「あ、なるほど。そういえばそうね」
「でもお前猫だけど猫じゃないから関係ないし…!…ないよな…?他に誰かなんて…」
「関係あるよー?…だから不安そうな顔してたのね?かわいいんだから!」
「な、ない!あっても知らない!それに俺は可愛くない!やっ…離せ!」
「無理」
「なんで!?」
「だって発情期だから。…ねぇ、ご主人様。最後まで面倒見てくれるよねぇ…?」
「うぁ…!だ、ダメ…!そんなとこ…!」
「さてと、そういえば秋だし、可愛いご主人様を堪能しなくっちゃね!不安なんか吹き飛ばしてあげる」
「猫だけど猫じゃないくぜにー!あっ…!」
「ふふ…かわい。あー…なんか、手加減できないかも」
「やぁっ!んぁ…!」
*****
「猫じゃないくせにー…」
「ご主人さまが悪いんでしょ?かわいいんだもん」
「少しは手加減とか…!くっ!…うぅぅ…!」
「発情期だし無理―。…もうちょっとやろうかな?」
「ひっ!?き、季節なんて関係ないじゃないか!いっつも俺のこと…!」
「そうねぇ。ご主人さまが誘うからかなー?」
「さ、誘う!?そんなことするわけ…!」
「ご主人さまから誘われたら断れないよねぇ?だって俺、猫だし?お誘いがあったらその気になるし?」
「ウソツキー!俺は誘ったりなんか…!」
「そ?だって、いっつもかわいい顔して俺のこと呼ぶし、かわいがってくれるじゃない?」
「そ、それは…お前が俺の猫だから…!」
「ならいいでしょ?これからもよろしくねー!」
「な、なんか納得いかない!」
「とりあえず…もっかいやろうかなー?」
「え!?無理―!離せー!我慢しろ!猫!」
「えー?猫だから、無理ー」
「なんでだー!!!あぁっ!」
「飼い猫生活も捨てたもんじゃないよねー?」


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猫はいつまでも猫。多分。
わがまま放題の猫をなんだかんだ言いつつ愛しているイルカてんてーだったりして。
ではではー!ご意見ご感想など、お気軽にどうぞー!

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