「うー…寒かった!受付はやっぱり温かいな!」 「お!イルカ!やっときたか!」 「あぁ!?こんな時間か!すまん!アカデミーでちょっとな…」 「なんだよ?生徒になんかあったんなら、俺一人でもしばらくは大丈夫だぞ?お前今日深夜当番なんだしさ、無理しないでも…」 「いや、違う…」 「あー…アレか」 「もうすぐクリスマスだろ?みんなにクリスマス会でなにやるかって考えさせてたら…」 「湧いたのか…確か今日も任務だったはずなのに…」 「アレは任務とか関係なく発生する。…俺はもうソレを思い知った」 「そうだよなー…ほぼ確実にお前のあとつけまわしてるもんなぁ…命がいくつあっても…」 「ヤツは既にトナカイだった」 「…そ、そうか…大体先が読めたからもう…」 「今すぐ…乗ってください!とかいいやがって!例の赤い服持参で…!しかもミニスカってどういいうコトなんだ!?」 「まさか、アカデミーで脱いだりは…!?ミニスカってどんだけチャレンジャーなんだ…!?」 「ああ、それは大丈夫だ。この間天誅を下して以来、多少はその辺に関しての配慮を学んだみたいだからな。…多少は。だが」 「…そ、そうか…まあ被害が少ないに越した事ないよな…」 「そこまでは普段どおりと言えなくもなかったんだけどな」 「まだあんのかよ!」 「プレゼントを入れる靴下と称して、あからさまに巨大すぎるのをおいていった。…丁度、人一人押し込めるのに丁度いいくらいのをな」 「それって、プレゼントは…!?」 「…多分、お前の想像通りだろうな…。とりあえず駄犬はしっかり踏みつけてから、靴下には触らずに放置してきたんだが…」 「イールカせんせぇえい!わ・す・れ・も・の!」 「ちっ!」 「わー!?でたー!それ!…お、おいイルカ!どうする!?届けてくれちゃったぞ!?」 「やっぱり…!恋人はサンタクロースですよね…!」 「着替えまでするとは…!?貴様の白髪のせいで無駄に似合ってるし!」 「サンタクロースは…頑張ってるイルカ先生にステキな素敵なプレゼントを…!!!クリスマスまでイイ子にしててくださいね?あ、でも!イイ子っていうか、イルカ先生のかわいいかわいいおしりは頑張り屋さんで、俺のこといっつもも美味しそうに…」 「世迷いごとはもう聞き飽きた。もう子どもじゃないからいらん。…そもそも貴様のプレゼントはろくでもないものに決まってるんだからなおさらだ!」 「うふふ!プレゼントは当日までひ・み・つです!」 「えーっと!すまんイルカ!俺はこれで帰る!…がんばれ!」 「あー…そうだな。お疲れ!引継ぎすることないよな…って、もういねぇし!はぁ…」 「いい働きしますよー!色々しっかり準備して…!うふふふふふふ!」 「…これを見る限り、べったべたなプレゼントなのは確実だというのは想像が付くが」 「ああんもう!イルカせんせいったら…!さっすが俺の魂の片割れ!永遠の伴侶!…俺の思いが伝わって交じり合って朝まで…!」 「というか、今更貴様なんぞいらん!そもそもお前は既に俺の駄犬だろうが!プレゼントにならん!」 「イっイルカ先生…!そうです!俺はアナタだけの犬…!いつだってどこだって精一杯…!!」 「ぬ・ぐ・なー!!!…ここは受付だ!場をわきまえない駄犬は捨てるぞ!」 「いやんもう!て・れ・や・さん!…お家で激しく愛し合いたいってリクエスト…ちゃあんとかなえますねぇー!色々しっかり…!」 「とっとと帰れ!」 「はぁい!イイ子でまってまぁす!」 「…はぁ…宿直室まで奇襲しきたりは…?…ありうるか…」 ********************************************************************************* 因みに駄犬もミニスカ着用でペアルックを目指します! ご意見ご感想など、お気軽にどうぞー! |