禁断症状(毒と暗部にご用心!)

「敵は…これで全部かなー?」
「ほぼ殲滅ってとこですね」
「そ。じゃ。後任せていーい?」
「はい!」
「あ!でもその!」
「なぁに?何かあったの?」
「いえ…その、最近…テンゾウ、大丈夫ですか?」
「大丈夫って…同じ任務に出なくなったからねぇ?知らないけど。なぁに?鼻血悪化したの?」
「あー…なら、いいんです。その、ちょっと病状が悪化したという噂が…」
「へー?大丈夫なの?病院行くように言っておいたら?」
「は、はい!」
「じゃ、イルカが待ってるから帰るねー?」
「お疲れ様でした!」
「早いなーやっぱり。手土産のアドバイスしたときからちょっとそわそわしてたし」
「でも、あの様子じゃ、大丈夫かなー…?」
「いやでも、隊長にはそうやすやすと近づけないようにしてあるけど、お相手の方にちょっかいかけてそうで怖いだろ!怒るとたがはずれるじゃないか!」
「病院…行って治るものなら強制的に入院でも何でもさせるけどな…」
「戦闘中にも先輩先輩いいながらぶつぶつ言ってて、気色悪いから何とかしてくれって、異動先の隊長からひっきりなしに式が来るんだよなぁ…」
「普段の状態からしてアレだったけど…悪化したんだな…」
「引き離したら落ち着くかと思ったけど、戻した方がいいのか?」
「いや、アレと任務するたびに、神経が磨り減るからソレは止めた方がイイと思う」
「そうだよなー…アレってなんなんだろうなぁ…尊敬とかってレベル超えてるよな?」
「恋愛感情っていうより、あれはなんていうか、マニア?」
「ストーカーってああいう感じなんだろうな…」
「実力はそこそこなのがタチ悪い」
「任務には必要だからなぁ…」
「「はぁ…」」
*****
「ただいまー」
「おう!お帰り!お客様が来てたぞ!すれちがっちゃったけど」
「…お客…?」
「ほら!すごいだろ!お前にって!」
「木の葉牛のすきやきセット?…毒…は大丈夫そうか。誰が来たの?」
「え?知り合いじゃないのか?凄く自然に訪ねてきたから、てっきりお前と約束してたのに任務が入っちゃったんだと思った!先輩にって言ってたぞ?面つけてたし」
「…もしかして、テンゾウ?そういえばこの間のも変なのきてたんだっけ」
「名前はわかんないけど、この間の誕生日の人だった。…なんだ?後輩じゃないのか?でも暗部だったのに…」
「んー?ちょっと手を打たないとね」
「なんかさ、お世話になったのに最近会えないからお礼って言ってたんだ。会えないって分かったら凄く悲しそうなチャクラだしてたし…。お前もちゃんとお礼するんだぞ!」
「ま、そこそこね」
「だから何で殺気立ってるんだよ!?」
「勝手に俺のイルカに手を出すなんて最悪だし?」
「手なんか出されてない!ただ、その…もう一個お土産が…」
「…これ?あ、なるほど」
「これ、美味そうな菓子だぞ?まあお前甘いもの嫌いなのにどうしてなのかは俺には良く分からないけど…お前のことすごく気にしてたんだからな!」
「そうね。…イルカイルカ、ちょっと」
「なんだよ!人が話してるのに…んむ!?」
「ごちそうさま」
「なんだこれ…え?あ…っ!」
「イイ物もらっちゃった。お礼しないとね」
「ふぁ…あ、あ…!」
「先輩思いの部下持って幸せかもねぇ?」
「ば、ばかやろー!」
「今度何かもっててやろうっと」


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後輩は禁断症状に苦しんだ結果、自分の大好きな先輩のために自分の嫉妬対象とのいちゃいちゃタイムを…。
お礼にきてくれる先輩に会えたらどうなっちゃうのかなー?←適当。
ご意見ご感想など、お気軽にどうぞー!

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