「おかえりなさいイルカせーんせ!」 輝く様な笑顔。里最強と謳われる上忍にはとても見えない位無邪気な。 「遅いからもう帰って来ないのかと思った!」 弾むその声。その手にはクナイ。 「よかったぁ!帰ってきて!どうしようかとおもってたの!」 山盛りの武器と禁じられた巻物、それに拷問部屋もかくやという拘束具。それでも。 「ただいま!カカシさん!」 俺も和やかに帰宅を告げる。…いつものように。 その瞬間、小さな部屋を満たしていた殺気は霧散し、蕩けるような甘い声で俺の唯一の人がささやく。 「だいすき。愛してる。」 ああなんて幸せなんだろう。 このひとはおれじゃないとだめなんだ! 逃がさないとばかりに上忍の馬鹿力で抱きしめられて、やっと安堵する。 後は御定まりの朝までコースにまっしぐらだ。 「イルカせんせ、イルカせんせ…。」 「俺はどこにも行きませんよ。」 縋り付くように俺を求めるこの人に応えるように、俺も俺だけの宝物を抱きしめ返す。 「ね。カカシさん。」 今日もこの気違いじみた愛情に汚されながら。 愛に溺れている。 ********************************************************************************* 陽気なキティさんたちを書きたくなったので。 変な話。 ツッコミなどございましたら、お気軽にどうぞ…。 |