「なに、それ」 「あ!」 「ちょっと!結構深いでしょ!?なにやってんのよ!」 「おかえりなさい。あー…その、任務帰りにちょっと…」 「アンタは里内じゃトロ臭いけど、任務でこんなにざっくりやられるなんて!…正直に言いなさいよ!誰にやられた!」 「…敵忍です」 「へぇ…そんなウソつくんだ?」 「う、うそじゃない!とにかく俺はこれから包帯交換するんで、ちょっと飯は待ってて下さい」 「見せて」 「…っ!自分で…!」 「これ…クナイじゃないでしょ?」 「そうですね。お陰でこの程度ですんだ」 「…他は?」 「ありません」 「後で確認するから」 「うっあ…っ!」 「なにこぞんざいな手当て!」 「帰ってきたばっかりなんだよ!しょうがないだろ!」 「全くもう!なにやってんのよ!…縫うから、じっとしてて」 「じ、自分で…!」 「出来ないでしょ?この状態で放っといたってことは、なんか薬でも使われた?」 「解毒剤はもう…もうすぐ治るはず…んむっ!?」 「ああこれ?なら大丈夫か。次、こっち飲んで」 「なにす…っんんっ!」 「食い意地張ってるあんたでもそれ所じゃないでしょ?ちょっと寝てな」 「あんたこそ…そっちのうで…」 「アンタと違って俺は自分の傷くらい自分で手当てできる」 「おぼえ、てろ…!」 「はいはい。…素直に寝ればいいのに…。ま、こんな無防備な顔外で晒したらそいつら全員殺すけどね」 ***** 「おはよ」 「重い…」 「いいじゃない。寝てるの襲わないであげただけ感謝しなよ」 「できるか!っ…」 「まだ痛むでしょ?じっとしてな。食事なら今運ばせてるから」 「アンタこそ!ちゃんと飯食ったのか!」 「まだ食ってないねぇ?」 「あっ馬鹿!そっちじゃ…んぁ…!」 「早く治しなさいよ?俺はアンタが足りてないんだから」 「う、うるさい!だったら降りろ!重いだろ!」 「ああじゃ、あとで俺の上にでも乗ってもらおうかなー?」 「ななななな!?」 「我慢したんだから覚悟しといて」 「アンタは!」 「あ、アンタの大好きな食べ物がきたみたいだから、おとなしく待ってなさいね」 「まてこらー!」 「思ったより元気そうで良かったか。…後は気持ちのいい拷問でもしてやるかな。どうせ強情張って時間掛かるんだから楽しまなくちゃね?」 ********************************************************************************* …いじめっ子ー…微妙? ラブは溢れててんこ盛りですが、意思の疎通は相変らず無いという話。 |