「熱い…。なんか膝とか喉とか痛い…。」 「あー…まあ、そうだろうね。こんだけ熱出てりゃそうだろうよ。…アホだなホントに。しばらくびしょぬれのまま遊んでたんだって?」 「それ…ウマイ…?」 「食えないにきまってるだろ?氷嚢食ってどうする気だ?…もういいから寝てろ。」 「風邪の時は、やっぱりさ、運動…するとイイと思うんだよ…。」 「菌が脳まで行ったのか…!?」 「運動するとテンションが上がって治るってとおちゃんが…」 「そんな大ボラは信じるな!!!子どもになんてこと言ってやがるんだお前の親父さんは!?」 「で、昔やろうとしたら、とおちゃんが、にっこり笑ったかあちゃんに吊るされて…。今こそ試すときがきたんじゃないかな…!」 「いいから。もう喋るな。そんな複雑な家庭環境は知りたくない!!!」 「カカシー…母ちゃんスペシャルが食いたいよー…。」 「…なんだそれ?」 「薬草たっぷりで、うどんで緑色で、ウマイんだよ…。」 「そんなうどん食ったこと無いから分からんが…とにかくうどんだな?普通のうどんなら作ってやるから。」 「眠い…。」 「寝てろ。…起きたら飯食えるようにしとくから…」 「うん…。」 ***** 「で、何でもう元気なんだよ!?うどん食って寝る前すごい熱だったよな!?」 「え?だって治るだろ?食って寝たら。かあちゃんがそう言ってた!!!」 「お前のその妄信はどこから来るんだ!?そしてなんでホントに治るんだよ!?」 「気にすんな!!!カカシのうどんが美味かったからだって!もう花嫁の役だってやりとげられるぜ!!!さすが超絶大俳優カカシ!!!」 「そのネーミングセンスは何なんだ!?それに俺は…」 「今日から俺が飯作るから安心しろ!!!お前に風邪なんか引かせないぜ!!!!!」 「あー…ま、治ったからいいか…。」 ********************************************************************************* 子イルカはある意味最強。 カカチは苦労性過ぎると言う話…。 |