かわいい(適当)

子供たちは子供たちなりに悩んでいると知っていても、ついつい微笑ましく思ってしまうこともある。
わざわざ放課後になるまで俺を待っていたこの子の相談事もそうだ。
「今日は髪飾りだって付けたし、一杯話しかけようってがんばったのに…」
意気消沈している姿はかわいそうだと思うが、相手が相手だ。
アカデミーの低学年のとき、俺は食い物と遊ぶことしか頭になかったと思う。
やっぱり女の子の成長は早いよなー?
俺が駄菓子屋のお菓子の当たりくじを見抜く術がないかって図書館に篭ってみたけどわかんなくて結局諦めたりしてたのと同じ年頃だってのに、大人っぽい髪形だのかわいく見せるために顔の角度なんかまで研究してるんだから。
残念ながら、お相手の方が恋愛感情なんてものが分かるようになるのはまだまだ先のことだろう。
そもそもこの子が好きだという子は、優しい子だが仲間を率いて演習場に勝手に秘密基地を設置して怒られたり、ついでに叱られたっていうのに俺にどうやってトラップを突破したのかだの、新しいトラップの作り方だのを聞いてくる始末。
元気はいいが他の男の子よりもそっち方面に関する意識は幼い。
この少女の恋が成就する日は…きっとずっと先になるだろう。
まあ、大人顔負けの話しっぷりだがまだ子供だし、そのうちもっと別の子が好きになったとまた騒いでくれるかもしれないけど。
「あーその、な?男ってのはあんまりそういうのに気づけないことが多いんだよ。自分で髪飾りなんてつけないから、意識がいかなかったのかもしれないぞ?」
「でも…でも嫌われちゃったりしてない…?放課後一緒にお茶に誘ったのに忙しいからって…!」
おや?ってことはまた何か企んでるな?
忙しいなんていいだすときは、大抵大掛かりな悪戯を企んでいる可能性が高い。
「そうだ!イルカ先生も男の人だったっけ!ねぇ。かわいいってどんなだと思う?」
「そりゃ、カカ…っと!えーっと、難しいな?」
危ない危ない。とっさに恋人の名前を言ってしまうところだった。
かわいいなんて呼ぶのはお前くらいだといわれても、あの人は誰よりもかわいいから、つい。
確かに俺より僅かとは言え背も高ければ、階級だって年だって上だ。
でもなぁ…どうしてもかわいいって思うのをやめられない。
だって実際かわいいし、ちょっと天然な所も、たまに幻の尻尾が見えそうなくらい俺まっしぐらな所も、全部かわいいんだから仕方がない。
「…イルカ先生ってそういうのダメそうだもんね…。ちょっと似てるもん」
苦笑いを浮かべて溜息をつく姿は、もういっぱしの女だ。
こういうときに男はどうしていいかわからなくなるんだよなぁ…。
「一生懸命な子がかわいいって思うよ。先生は。今はまだ…なんていうか、遊ぶこととかに夢中なんだ。男はガキっぽいとこがあるからなぁ?それで気付いてないだけだと思うぞ?」
ここで馬鹿正直に胸のサイズだの足首の細さだので女を選ぶ馬鹿もいるなんてことは言えない。
あんなにかっこよくて美人な恋人作っといて、恋に落ちる理由は外見じゃないなんていうのも憚られる。
外見で惚れたわけじゃないんだけど、説得力ないだろうし。
「うん。ありがと先生!がんばるだけがんばって…いざとなったら既成事実よね…!」
「え!?お、おい!?」
「じゃあね!先生!愚痴聞いてくれてありがとう!」
何かを振り切ったように走り去っていくのを呆然と見送った。
不穏な一言は気になったが、あの分ならまあ大丈夫だろう。あんまり有益なアドバイスはできなかったけどな…。
「せーんせ。浮気は許さないよー?」
「馬鹿いってんじゃありません!そろそろ帰りますか」
ぎゅーっと背後から抱きしめてきた男は俺の恋人だ。
ちょっと拗ねてる所もかわいいってのはどういうことなんだか。
「うーん。しょうがないか」
「え!なにが!ちょっとなんなの!?」
「いいえ。カカシさんがかわいいって思っただけですよ?」
本気でそう思ったから告げたのに、無言になった恋人に引っさらわれるように家に帰り、ついでにたっぷりしっかり激しい運動までこなしてしまった。
…なんで煽るの!なんて八つ当たり気味に嘆くところまでかわいい。
つまり、まあその。
これが惚れた弱みってやつかなぁなんて思っているのだった。
ま、恋人がかわいいからなんでもいいんだけどな!


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てきとー!ねむいので!
らぶいちゃ
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