だいたいさぁ。疲れるじゃない?こういう任務って。 子ども連れて…なんて、任務でもできるだけ避けたいくらい嫌いだった。 小さなイキモノたちを見ていると、守りきれなかったモノを思い出す。 たやすくその命を刈り取られるくらいもろいくせに、馬鹿みたいに無鉄砲で、ついでにわけのわからないことで悩む。 そんなのと一緒にいると、薄ッ暗いことばっかり考えちゃうでしょ? だからさぁ。要するに下忍と任務ってだけでちょっとどころでなく気が重いわけよ。 そこへきてさらにガキどもがそのまま大きくなったみたいな中忍でしょ? とーぜん、もうできることなら関わりたくなかったわけ。 だってたかが下忍合格させた位で、もうびっくりするくらい喜んだのよ?ありえないでしょ? そりゃ、今までガンガン落としてきたけど。だって使えない忍なんてつくっちゃだめでしょーよ。 でも、だからってあんなにもう全身で嬉しい!って表現されるとねーちょっとねぇ。 無理でしょ?だって笑うのよ?俺を見つけただけで。 くノ一が誘ってくるとか、そういうんじゃなくて。 忍の癖にどーしてそんなに健全なのっていう顔してさぁ…。嬉しそうに俺の名前呼ぶわけよ。 なんだかかわいそうになっちゃってさ。 一応受付はガキども連れていくようにしてたし、提出もそうなると一緒でしょ。 さらーっとだけどガキどもとじゃれる時間も作るようにしたのよね。 修行に行くとかなんとか騒いで、俺だけが提出するときもあったけど、そのときは一応ガキどもの様子とかも伝えてね。 もうくるくる表情かわるのよね。あの人ホントにガキども好きよね。一人だけ差別してんのは良くないと思うけど。 え?差別なんてしてないだろって?なんでお前がきーきー言うのよ? だーかーら。あれって立派な差別でしょ?一人だけ特に心配ー!なんて。 一応忍だし、教師なんだからアレっていただけないよねー? 好きにしろって。ま、好きにするけど? で、だからさー。要するにすっごい疲れてるのに、あの中忍の所にほぼ毎日通うわけじゃない? 夜は当然ちょいちょいAランクとかこなしてさ。 え?お前はやってない?下忍任務だけ?なにそれ。なんで俺だけ差別されてんの?あの爺! ま、それは今度爺に揺さぶりかけるから置いといて。 短い間でもがまんするのよね。あの中忍。犬みたいに綺麗な目で。いい子で待ってますって顔して。 そしたらもうさ。…かわいそうになるでしょ?だって俺犬好きだしね? 犬じゃないって…そんなの分かってるよ。当たり前でしょ?お前の目どうかしちゃったの? だーかーら。最近それで飲みにいってるの。中忍のくせに割り勘でーなんていうから、それなら宅のみのが安いから、家にも通ってるけど。 なんでそんなお前らにきーきーいわれなきゃいけないの?いいじゃない。飯食ってガキどもの話してるだけでしょ? 疲れるんだったら止めろって…あ、それ?それがさぁ!不思議なのよ。店じゃなくてあの中忍の家に行くとさ、何でかしらないけど疲れないの。あの中忍から何かでてるんじゃない?それとも疲労回復の結界とか。 どーしたの二人して。へたり込んじゃうなんて任務疲れ? 飲むとさ、泊まってけって言われてるけど。確かに。あ、うん。そういやさ、布団がないから雑魚寝でって一緒にベッドにもぐりこんで寝てる。さわり心地いいよねあの中忍。あったかいし。忍としてはちょっと重すぎかもしれないと思うけど。 え?なにもういい?なんで? あ、うん。そうそう。なんか撫でるよね。頭がふわふわで楽しいんだって。よく眠れるんだけど、ちょっと、ま、色々その。なんでかしらないけど時々わけが分からないくらい心臓ばくばく言うのよね。無防備すぎだから心配になるのかも? 手ェ出すなって…あ!…え、…うそ。いやないない。…な、い…。え…。 「駄目だコイツ。どうすんだ」 「イルカちゃんの貞操が!どうすんのよ!この馬鹿の下半身使い物にならなくして…!」 「まてまてまて。止めとけそれは」 「カカシさんは鈍いですねなんて言われたけど、昨日だって…そういやなんかこうキスする夢みて下半身が…」 「大丈夫そうね。あんなにヘタレなら」 「イルカもなぁ。気が長いよなぁ」 「なによそれ」 「…あとちょっとなんです。だってよ。大分慣れてきたんで逃がしませんっつーのは…まさかコイツだったとはなぁ…」 「ちょっと!?うそでしょ!?イルカちゃんが…!?」 「ああ…めんどくせぇ…!」 ********************************************************************************* 適当。 今の所片思い同士。 ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ! |