柏餅を作ろう!(教えて妖精さん!)

「たくさんあるなぁ…。どうしよう?」
「なに探してるのイルカ?」
「あ!カカシさん!えっと…柏もちの作り方が知りたくて…。」
「食べたいなら作ろうか?」
「えっと!食べたいんじゃ…どうしよう?カカシさんならわかるかなぁ…?」
「で、いつ食べたいの?今すぐは…ちょっと餡子が間に合わないけど…。」
「あ、違うんです!アカデミーで、どうやって作るか知りたいって聞かれて。」
「へー?何に使うの?」

「弟に作ってあげるって言ってました!お母さんが今臨月で、入院してるんです。でも、お父さんはちょっと長めの任務に出てて…。」
「あー…そういうことか。ならそんなに急がなくても大丈夫かな?」
「子どもでも簡単に作れるのがいいなぁって思ったんですけど、調べたらものすごくたくさんレシピが出てきたので困っちゃって…。どれが簡単かも分からないし…。」
「なんだったら俺が教えるけど?直接。」
「ホントですか!…あ、でも…カカシさんも忙しいのに…」
「餡子だけは俺が作っとくから、皮だけならそんなに大変じゃないしね。アカデミーの調理実習室でも借りれば簡単でしょ?だから大丈夫。」
「そっか!学校で作ればいいんですね!それなら確かに道具もそろってるし!」
「ついでにナルトたちに手伝わせようかな?」
「ナルトたちも…!皆で作った方が楽しいですかも…!でも、カカシさんが大変…」
「大丈夫。…あいつ等にもこういうコト教えときたいしね。」
「そうですか…!じゃあ…お願いします!」
「じゃ、早速いつやるかとか、必要な材料とか相談しよう?」
「はい!…やっぱりすごいなぁ!カカシさんは!」
「んー?イルカのためならなんでもするよ?…だから、一人で悩まないで。ね?」
「はい…!」
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「コレで出来た!計画表!」
「まずイルカに放課後の実習室借りてきてもらって、材料は俺が買ってくるってことで。ま、ナルトたちは多分断らないでしょ?」
「来てくれるといいなぁ!俺も、おいしい柏餅できるように頑張りますね!」
「ありがと。」
「あ!もうこんな時間だ!ご飯作らないと…!」
「あ、大丈夫。さっき作っといたから。」
「えぇ!?いつの間に!」
「ま、ちょっとね。今日はアサリのワイン蒸しとかホワイトアスパラとオランデーズソースとか適当に作っちゃったけど。」
「すごいなぁ…!すっごく美味しそうです!」
「すぐ出せるから、イルカはその墨だらけの手を洗ってきて?」
「あ、ホントだ!真っ黒!洗ってきまーす!お手伝いしなくちゃ!」
「…一生懸命なのはいいんだけど。また練習とかで徹夜されたら困るしねー?…昼間に済ませちゃえば夜はイルカを独占できるし。」
「片付けは俺がやりますからー!」
「ま、こういうとこがイルカのイイところなんだけど。」


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一生懸命な香ばしい中忍と、ソレをどうにかして独占したい妖精さんの努力?
がんばって柏餅を作る天然な中忍は、妖精さんの心を鷲づかみにしたとかしないとか…!

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