「ねぇ。これ、ナニ?」 「すごいだろう!」 「だから、コレナニ?」 「俺特製!五月人形だ!」 「俺の知ってる五月人形となんか違うなぁ?鎧兜着てるけど、こんなに大きくないし、何で顔がこんなにゴツイの?怒ってるみたいだねぇ。」 「へへ!あったりまえだ!コイツはアカデミーの皆に喜んでもらうための仕掛けが一杯だからな!」 「へー?またかぼちゃでもつめたの?」 「違う!柏餅だ!腐るからまだつめてないけどな!」 「そんな物作ってどうするの?」 「へへ!こどもの日のお祝い会にコレ飾っとくんだ!スイッチを押すとこの顔が笑顔になって大量の柏餅が降り注ぐ…」 「それ、どうかなぁ?」 「え?なんで?なにが?」 「だってべたべたになるし、へたすると天井とかにもくっ付くんじゃない?」 「そ、そういえば…!」 「それに、五月人形よりこいのぼりとかの方が子どもは喜びそうだよねぇ?」 「そうかも…。折角作ったのに…!」 「これは置いといて、素直にお祝いすれば?」 「そうだな…それなら…ちゃんばらごっこか!」 「ソレが素直なお祝いかどうかわかんないけど。そっちの方がまだマシそうね。」 「新聞紙とかで兜とか刀作ってやると楽しいぞ!」 「そういうの好きそうだもんねー?」 「そうと決まったら、準備だ!」 「コレはどうするの?」 「…どっかにしまっといてまた改造する!」 「ふうん?」 「兜とか刀はその場で作ればイイとして…作るのは敵だな!」 「何でもいいけど、早く終わらせてねー?」 「なんでだ!これから俺はちゃんばら君の試作に…」 「だって、いちゃいちゃしたいから。」 「な!?」 「あ、そうだ、お土産もあるよー?柏餅もいいけど、粽も。」 「え!あ、ホントだ!うまそう…!」 「こっちは蓬入り。で、こっちはこしあん。はい。」 「あむっ!おお!美味い!」 「食べたら手伝うから。」 「粽も美味いなぁ…!よしっ!がんばるぞー!」 「ホント、見てて飽きないなぁ。」 ********************************************************************************* 懲りないアホの子中忍と、その暴走よりもいちゃいちゃできないことが気になる黒暗部? まあ楽しんでるのでイイってことにしといてください…! |