急いで逃げないと…!まさかこんなに早いなんて…! 俺は背後の気配に怯えながら、取り合えず手近な窓から逃げようとした。 「待ちなさい!イルカ先生!」 でも逃げ切ることは出来なかった。だって相手はカカシさんだ。 襟首をひょいと掴まれて気がつけば…もう腕の中だった。 「だってだって…まだ帰ってこないと思ったから…」 俺は必死にいいわけを口にした。だってまだ2日しかたってない。一週間はかかる任務だって言ってたのに…。 でも、怖い顔を顔したカカシさんは許してくれないみたいだ。 「約束したでしょう?カップラーメンは一週間に1回まで!もう今週の分は終わってるでしょ?」 額と額をくっつけて視界一杯に怒ったカカシさんの顔が広がる。…負けるもんか!横暴だ! 「でも!おいしいのに!」 俺が必死で訴えると、カカシさんは悲しそうな顔でため息をついた。 「身体に悪いでしょ?イルカ先生のこと、心配なんです。」 「うぅー…」 そういわれると弱い。確かに身体にはよくないんだ。忍びは身体が資本の稼業だし…。 でも!カカシさんが帰ってこないんだから、ついいつものご飯にしちゃったってだけだし!…それに…。 「カカシさんだって!エッチな本いっつも読んでるのに!ずるいです!」 最近知ったが、いつも読んでいるあの本の中は、破廉恥なエロ本だって聞いた!三代目が言ってたんだから間違いない! 「は?」 「ずるいー!!!」 俺はカップラーメンを我慢するから、カカシさんもエッチな本我慢すべきだ!好きな物を我慢する辛さとかが分かるし! …それに俺がいるのに何でエロ本読むんだろう。結婚したのに…。 俺がじたばたと暴れても、やっぱりカカシさんの拘束は強固で外れることがない。…やっぱりここらで愛の中忍頭突きを…! 「あのね。イルカ先生。アレは教科書です。」 「え?」 教科書?でもアカデミーであんな本見たことないけどなぁ? 「アレで色々勉強してるから、イルカ先生を気持ちよくして上げられるんですよ。」 「へーそうなんですか。」 確かに気持ちイイけど、もう満足だから新たな勉強は必要ないんじゃないかなぁ…。 俺の瞳を見て、カカシさんが優しく微笑んだ。頭もなでてくれる。何だか…幸せだなぁ…! 「責任取るって言ったでしょ?だから、イルカ先生を一生懸命気持ちよくしようと思って。」 「あ、ありがとうございます!」 そこまで考えていてくれたなんて…嬉しいな! 「と、いうことで、新たに習得した技を一緒に勉強しましょう!」 「はい!」 その日、俺はまた新たな経験をつんだ。 …という訳で、今朝も俺はベッドから起きられない。腰、イタイ…。 だが… 「イルカ先生。来週は温泉に行きましょうね。」 「え!」 「今日はイルカ先生が心配なのと、帰ってきて久しぶりだったからってやりすぎちゃいましたから…お詫びと…あと新婚旅行も兼ねて。」 「新婚旅行!楽しみです!!!ありがとうございます!!!」 「楽しい旅行に…しましょうね?」 「はい!」 カカシさんと温泉に旅行できることになったので、楽しみだ!一杯お土産買って来よう! その楽しさで痛みも忘れられた俺は、旅行の計画で頭を一杯にしたのだった。 ********************************************************************************* 出来心再び。 またアレな代物です…。 まともなモノは無理なんだと思います…。 |