ヘソ泥棒対策(かぼちゃのてんぷら)

「ただいまー。…なにしてんの?」
「う、うぅ…!なんでもない…!怖くなんかないんだ…!」
「布団かぶって…暑くないの?」
「うぎゃー!」
「ああ、雷?…何で叫ぶの?」
「雷なんか…嫌いだ!」
「そう?別になんてことないでしょ?」
「当たったら痛いじゃすまないんだぞ!それに無駄に音がでっかいのも納得できない!」
「ま、雷も納得して欲しいと思ってないだろうけど。」
「へ、へそだって盗まれるかもしれないんだぞ…!ヘソがなくても困らないけど!なんとなくいやじゃないか!泥棒はうそつきじゃなくて…とにかく!そんなヤツは嫌いだ!」
「へそはないと困るかもね?だって、結構感じてるでしょ?」
「か!?…うぅ…!とにかく!…俺はもう寝る!寝てればきっと…」
「そうねぇ?でも、無理なんじゃない?」
「だ、だいじょ…ぎゃー!」
「雷の度に叫んでたら疲れない?眠れないでしょ。」
「つ、疲れるとかそういうんじゃなくて…うー…!」
「ああ、泣かないの。…任務の時とかどうしてたのよ?」
「任務なら…平気だ!だって皆いるし!下らない話とかして誤魔化せるだろ!」
「そ。…なんとなく腹立つ。」
「だから俺は寝るんだ!」
「ねぇ。だったらもっと楽しい方法があるんだけど。」
「楽しい…!な、なら…その方を試してやってもいいけど!でも…痛かったりしないよな…?」
「痛くはないよ?」
「なら…なんとかしてくれ…!…ひっ!ま、また鳴ったー!」
「涙目でかわいいよねぇ?」
「へ?なんだ?なにすんだ?服返せ!雷にヘソを…!」
「大丈夫―。ほら、ここ、こうやって隠しててあげる。」
「そ、それなら…?って!そんなトコ触るな!」
「怖くないでしょ?」
「怖くないけど…あぁ…っ!」
「気持ちよくしてあげる。…雷がやむまでずっと、ね?」
「う、うそつきー…!や、あ…!」
「ああ、それはそうかも?…朝までかもね?」
「あぁん!」
*****
「雷…きらいだ…」
「そーう?だって、気にならなかったでしょ?」
「…気にならなかったけど!飯食い損なった!」
「そうね。…でも寝る気だったんだからいいじゃない?」
「腹減った!」
「ま、そういうと思って…はい。」
「!握り飯だ!味噌汁まで…!」
「ゆっくり食べなさいね。」
「美味い!」
「怖がりだねぇ?イルカは。」
「こ、怖がりなんかじゃ…!た、ただ、あれがヘソとか盗むし飯を食いはぐる原因になるから…!」
「なら、今度見せてあげる。」
「へ?何を?」
「雷、切ったことあるのよ。」
「ええええええ!ヘソ盗られたのか!?そんで取り返したのか!?」
「違うけど。そんなに怖くなくなったでしょ?俺がいれば。」
「そ、それなら今度から…!」
「そうね。今度から雷が怖かったら俺が側にいてあげる。」
「こ、怖くなんかないぞ!…ただ、ヘソ泥棒への警戒を手伝ってくれるのはありがたいだけで…!」
「ま、いいけど。…ちゃんと食べてね?」
「おうとも!この卵焼き美味いなぁ…!」
「元気になってもらわないと、出来ないしね?」


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その後ヘソ泥棒対策=いちゃいちゃになっちゃってたりして?
イルカてんてーは常に美味しく頂かれています!!!
ご意見ご感想など、お気軽にどうぞ…!

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