「うー…」 「生きてるかーイルカー?」 「うぅー」 「思った以上にアレだな。一応記録はちゃんとつけてるみたいだけど」 「飼いぬ…いやはたけ上忍が帰ってくるまでにはなんとかしないと…!」 「うー…?いいにおいが…!」 「お、反応があったぞ!ほらイルカ!カップラーメンだ!新作だぞ?それもはたけ上忍推奨ノンフライタイプだ!腹減ったら食え!」 「すぐ食べられるようにはたけ上忍お手製弁当もあるぞ!」 「飯…!うまそう!」 「山の監視当番はきっついもんなぁ…。それでなくても寂しがりやだし、はたけ上忍から離すとすぐこうだもんなぁ。こんなにしょぼくれちまって…」 「雪崩が着たら真っ先に対応しなきゃいけないってのに、そんなんじゃ困るだろ!ほら食えイルカ!そんで元気出すんだ!」 「うおおお!うまい!あれ?これうちの味だ!」 「いきなり元気だな!?」 「さっきの聞いてなかったのかよ…。はたけ上忍のお手製だって!」 「なんで!?」 「お前が任務前にしょぼくれてたからだろ?」 「すれ違いになったせいで更に落ち込んでたって教えたら、ささーっとな。お前の飼いぬ…いやその。あれだ。なんていうか、あの人凄いな!」 「そうだ!飯は美味いんだ!でもだな!俺の食料規制が…!」 「ほーらまだまだあるぞー?」 「あ、食う食う!」 「今火遁でスープもあっためてやるから」 「すーぷ…!うまそう!」 「はたけ上忍も任務なんだって。だから俺らが頼まれたんだ。この先の森の木切ってくるついでにな」 「もうすぐクリスマスだからな。商店街で使うんだってよ」 「そっか…任務続きだなぁ…」 「あーほら!落ち込むなって!終わったらまた食い物持ってきてくれるぞ!」 「そうだそうだ!喜べイルカ!それにこれも預かってきたぞ!」 「ん?なんだそれ。巻物?」 「寒い時はこれ使わせてって言われたんだ」 「お前知らないのか?」 「うーん?なんだろこれ。あけてみるか?」 「寒い時はって言ってるんだから大丈夫じゃないか?」 「運んだだけだからなぁ。俺らは。中身なんだろうな?」 「じゃ、じゃあ行くぞ!」 「おう!」 「カイロとか…?」 「へ?うわぁ!?」 「…ッ!はたけ上忍の忍犬か…!?」 「うわっちょっ狭い!」 「わんこだ!わんこが一杯だ!飯食うか?」 「相変わらずじゃのう?ほれ、温めてやれと言われておる。眠る時はわしらが側にいてやるからちゃんと休むんじゃぞ」 「そっか!もふもふだ!耳がぴこぴこだ!しっぽ!」 「駄目だ聞いちゃいねぇ…」 「まあ元気になったっちゃなったから一安心かもな…」 「ご苦労じゃった。お主らにも帰ったら礼をすると言っておったぞ?」 「へ?いえいえ!いりません!」 「でもその、コイツがしょぼくれるんで、その時はまたよろしくお願いしますって、伝えてください」 「あい分かった。苦労をかけるのう。こやつは根は良い奴じゃがどうも抜けておる。わが主人ながらカカシものう…」 「美味いしもっふもふだし!へへ!ありがとな!」 「いや。お前もがんばれよー?」 「じゃあなー!」 「おう!…へへ…!帰ったらお礼しなきゃな…!」 「はぁ…。カカシが心配するわけじゃわい…」 「ん?なんだわんこ。今日も口もったりしてるなぁ!皮がたるたるだ!触っていいか?」 「好きにせい。なにせ拙者はプリチーじゃからのう?魅了されても仕方あるまいて」 「んー…なんか、うちの匂い、が…ねむ…」 「お主はガキか!…まったく!しょうがない奴じゃ!」 「へへ…早く帰って…一緒に飯…」 「はぁ…先が思いやられるわい!」 ********************************************************************************* 適当。 離れても構われまくるアホの子中忍だったという…。 ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ! |