「へへ!みんな凄かったな!」 「結構真剣に仮装するのね」 「色々資料も集めて好きなの選べって教えたし、変化の練習だからな!間違って暗部に変化なんてあるわけなかったよな…」 「そうね。ま、いいんじゃない?」 「…でもおばけより怖いかもしれないよな…。勝手におれんちに住み着いちゃったわけだし、てんぷら食えないし、でもなんか…なんか一緒にいないと苦しい…」 「あの日みたいに外でってのも悪くないけどねー?あんまり可愛いこといわれちゃうと我慢できないかも」 「うー…やっぱりおばけよりすごいな!」 「そうね。おばけってのがいるかいないかは別として、そんなのに渡すつもりもないしねぇ?」 「そういえばケーキ!後でちゃんと食え!美味いぞ!でも皆ほっぺにケーキの欠片とかつけたまんまだったからお前も気をつけろよ?」 「んー?そうね。別の所につける予定だけど、後始末はちゃんとするから安心してね?」 「へへ!べたべた口にくっ付くけど、ベリーソースが美味いって評判だったんだ!泣き叫んでた子もいたけど、食ったら笑ってたぞ!」 「…ある意味教育になるのかねぇ?ま、どっちでもいいけど」 「あとは帰って…風呂入って寝ないと!今年もかぼちゃがまだ一杯…」 「そういや、アレってどうしたの?今年はお菓子だけじゃなかったっけ?」 「あ、あれは…!なんかこう…気がついたら買ってたんだ!かぼちゃで暗部が釣れたとかなんて別に考えてないぞ!で、でも、原料になるし!多分!」 「…もーどうしよ。自覚ないくせにほんっとにもう…!」 「とりあえずてんぷらはお前がいない時に作るぞ!今年こそ!」 「そうね。たまにはいいかもねー?あとでお礼にいろいろして貰うし」 「ほ、ホントか!うまいんだよなぁ…!かぼちゃのてんぷら!」 「ふふ…そうね?ま、でも今日はケーキでしょ?」 「そうだった!コレ食わないと!」 「風呂も結界も用意しといたし、イタズラし放題っていいよねぇ?」 「へへ!ナルトも後で来るだろうし!」 「…ナルト?」 「アカデミー生にはもう渡したけど、下忍たちは別だからな!チョウジは先に渡さないと危ないから渡したし、他はアカデミーには寄らないからなぁ?シカマルは一緒だったけど!残りは…イノとサクラは太るっていうし、サスケは甘いモノいらないって言うから、ナルトの分だけとっておいたんだ!」 「…ふぅん?」 「後で来いって言ってあるから、そろそろ来てるかもな!急ごう!」 「妬けちゃうねぇ…?…どうしようかなー?」 ***** 「あ!イルカ先生!おせぇってばよ!」 「ナルトー!良く来たな!ほら!今年も!」 「へへ!とりっくおあとりーと!だってばよ!」 「ハッピーハロウィン!お菓子だぞー!イタズラ小僧だけどこれでもうイタズラ禁止だ!」 「分かってるって!…あのさ、あのさ!」 「ん?どうした?」 「ありがとな!イルカ先生!」 「へへ!気にするなって!毎年だろ!今年はナッツ入りのクッキーだ!美味いぞー!」 「ホントか!すっげぇ!」 「ほら!もう行かないと!他のとこも回るんだろ?」 「あ!そうだった!俺ってばシカマルとかチョウジとかキバとかと一緒に回るんだってばよ!」 「がんばれよー!」 「おう!任せとけ!イルカ先生にもちゃんと分けてやるからなー!」 「ははは!気持ちだけもらっとく!気をつけて!」 「おう!」 「…で、終わったの?」 「終わったって言うか…なんでおまえ隠れるんだ?挨拶くらい…」 「んー?ちょっとね」 「変なヤツだなぁ?まあいいや!ケーキ食うぞ!」 「そうね?じゃ、脱いで?」 「へ?わっ!?こら!何するんだ!俺の衣装!」 「ケーキ赤くて似合うよね。耳も可愛いけど、こうやって…」 「んんっ…え?甘い…お前のだぞ?」 「うん。いい感じ。…じゃ、頂きます」 「へ!?うわぁっ!…っあ!」 「やっぱりいいよね。この格好。…お菓子上げたから、イタズラさせて?」 「な、なんかおかしいだろそれ!?お菓子は上げたらイタズラされなくてもらったらいたずらされちゃうのか…!?」 「ふふ…がんばってね?」 「やぅ…!あっんっ!」 「ハロウィンって楽しいかも。…ナルトには悪いけど譲れないしねぇ…?」 ********************************************************************************* かぼちゃのてんぷらー。 …という訳で嫉妬ばかりの上忍だったとさ! |