「おーい!終わったぞ!」 「え!お、おう!ありがとな!」 「なんだぁ?なに慌ててんだよ?イルカー?」 「そーそー!コイツおかしいんだよ!さっきからちらちら外の桜みてにやにやして…」 「花見は来週だぞー?そんなに楽しみなのか?」 「あー…そ、そうだな!」 「…ははぁーん?なんか隠してんな?イルカ」 「なんでもねぇよ!ほら、いいからコレ片付けねぇと…」 「あとちょっとだろ?それにお前確か明日休みじゃないか」 「そんなに言うならコレは俺がやってやるって!…で、なにがそんなに楽しみなんだよ?」 「そりゃその…!」 「うわっ真っ赤!ってことは…お前にまで春が来たのか!」 「ずりぃぞイルカー!お前は貴重な残業仲間なのに…!」 「も、もういいだろ!さっさとそれ…!」 「おーっと!待て待て?まだお前話してないだろ?」 「この際のろけちゃえよ!聞いてやるからさ!」 「…その、付き合ってから結構経つんだけどさ」 「へー?初耳だ」 「隠すなよなー?で。相手は?かわいいのか?」 「か、かわいいっていうか…!外見は多分どっちかって言うと綺麗なんだけどさ、その、かわいいんだよ。仕草とか表情とか態度とか」 「ぐああ!聞いといてなんだがこの幸せモノ!」 「今度おごれ!…で、それがどうして桜になるんだ?彼女が…ま、まさか…!?春野…!?」 「そんなわけあるか!」 「だよなー?」 「かわいい…まあかわいいっちゃかわいいけど…違うよな。アレは。なんか」 「そもそも生徒だろうが!」 「じゃ、相手いくつ?」 「そうだそうだ!白状しちゃえよー?」 「うっ!…あんまり、変わらないんだ。ちょっとだけ上なんだけどな。確か1つとか?」 「ほうほう…年上か…!」 「なんだよーイルカー…ラブラブじゃないか…。くっそうその幸せを分けてくれ!」 「幸せ…そうなんだよなぁ…!側にいるだけでなんかさ、ふわふわしちまうよな…!」 「まさに春だなー…うらやましい!」 「ふわふわかぁ…俺もふわふわしてみてぇよ…」 「その上かわいい顔なんかされるとなー…こう、色々…」 「お?お前も男だったか!」 「わかる!わかるぞイルカ!かわいい顔しておかえりーなんて言われたらそりゃなぁ…!」 「もうさ、それだけで幸せな気分になるよな!ここんとこ帰り遅かったけど、お帰りなさいって言って、ぱぁっとこう…笑ってくれるんだよ」 「うんうん!かわいいな!お前の彼女!」 「…うらやましすぎる…!」 「飯は適当にくっちゃってから帰るから、風呂にちょっと長めに入るんだけどな。ベッドでさ。待ってるんだよ。俺のこと」 「おおおおおお!」 「そ、それで?それで?」 「ちらってこっち見てさ…それから、なんかを堪えるような顔されたら…」 「くっそ!イルカ!この幸せモノ!」 「うおおお!つ、つづき!つづき!」 「そ、そのさ。あんまりその、だから…つい、その…キスして、そしたらもう我慢できなくて」 「かーっ!んだもう!この幸せもの!」 「やばいなんかもうお前やばすぎるだろそれ…!う、うおお!」 「も、もういいだろ!ほら、仕事片付けて帰ろうぜ!」 「まーてー!お前まだ桜の話してないだろ!」 「そうだそうだ!なんだ!まだ他にうらやまエピソードが…!おのれ!」 「大したことじゃ…!た、たださ、その、今日は任務が終わったみたいで、待っててくれてるんだ。そこで」 「なんだと!どこだ!」 「どこだああああ!イルカの年上けなげ系綺麗カワ彼女!」 「イルカせんせ」 「カカシさん!」 「うわっ!は、はたけ上忍!?」 「敵襲ですか!?」 「んー?もうお仕事終わったかなーって」 「後ちょっとなんです…」 「ん。別にへーき。待ってるから」 「わー!いいから早く帰れって!」 「そうだぞ!は、ははははたけ上忍なんだぞ!」 「だからなんだよ!」 「いいから、帰れ!」 「そうだそうだ!ほら!」 「じゃ、悪いけど先に帰るな?」 「おう!き、気をつけてな!」 「おう!ありがとな!」 「…災難だったな…せっかくの桜…って結局なんで桜見てにやにやしてるかわかんなかったけど」 「まあいいじゃないか。今度またたっぷりのろけ聞いてやろうぜ!…それにしてもうらやましい!」 「春まっさかりだよなぁ…俺も彼女と…」 「お、お前までまさか…!」 「…今度一緒に合コンしような? 」 「…う、うぅ…お願いします…」 ********************************************************************************* 桜祭ー! アホの子上忍とアホの子中忍の話。…の続き。 ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ! |