愛しい人(適当)
二人分の体温で温かい寝床で、ぐっすり眠っているのは愛しい人。
ぬ くぬくの布団は、ぐちゃぐちゃで、ちょっとやり過ぎちゃったかなーなんて思う。
ま、反省なんかしないんだけど。
気持ちいい事は 好きだ。特に愛しい人と混ざり合うのなんて最高だ。
反省するより溺れたい。
この熱と快楽と…愛って呼ぶらしい感情に。
手に入れられたのは今でも奇跡だと思っている。
こんな人がいるってことすら知らないで、ずっと生きてきた。
明るいあけっぴろげな笑顔と、それからありえないほどの真っ直ぐさ。
「ホントに忍なの?」
なんて呟きながら、勝手に心臓は暴れだしていた。
…だからって、正直に欲しいって言えるわけがなくて、ずっとずっとただ見つめるだけでうじうじやってたっけ。
好きだなんて言えるほど自分の感情を理解してなかったし、言っていいのかって辺りでも悩んだ。
それはもう任務中に思わず名前を呟くほどに恋焦がれて、でも身動きが取れなくて。
見つめれば見つめるほど自分の思いは受け入れられる訳がないと思っていた。
世界が違いすぎるから。
経歴はとっくに上忍となっていてもおかしくはないのに、俺とは全然違っていた。
心が。
…俺が今まで切り捨ててきたものを全部拾って、それでもここまで生き残ってきたのだ。この人は。
地を這って泥水を飲んででも、絶対に己の信じるものを曲げない。
それで、惚れないなんてウソだろう?
…自分がずっとずっと求めていたものなのだから。
その真っ直ぐすぎるほどの強さで、俺を思ってくれないかと、望んでしまった。
差し伸べる手は誰にあっても平等で、公平で、愛ってやつに溢れてるように見えた。
だからその一欠片くらいなら分けてくれないだろうかと思った。思ってしまった。
体だけ欲しいならならとっくにやってる。欲しいのはその手に溢れる温かい何かだから。
耐え切れなくなって、誘惑に負けて…それから近づいて懐に入り込むのは造作ないことだった。
だが…その手に溢れるモノは中毒のように俺を侵し、誰にでも差し伸べられる何かじゃたりなくなるのに時間は掛からなかった。
計略ばかりで一杯の頭は、いつだって子の人のことで一杯になって。
何度もこの人をどうやって犯そうか悩み、己の中の真っ黒い思いが溢れそうになるのと必死で戦った。
「カカシさん。好きです!」
いきなりこの人に告白された時は、幻術かと疑ったくらいだ。
…でも、この人は。
「ああほら、またそんな顔して。アンタそうやってずーっと俺をみてんですよ?惚れなかったらウソでしょう?」
その笑顔にまた心臓を射抜かれて。
そうして手に入れたこの人は、今日だって俺を夢中にさせてしまう。
任務なんかよりずっと俺を支配するこの感情は、真っ直ぐにこの人だけに向かって。
好きだっていう言葉だけじゃたりないから、俺の全部をぶつけてしまう。
それでも。
「ああもう。またそんな顔して。ほらこっち来なさい。…も、寝ましょう?」
抱き寄せて俺を包んでくれるこの愛しい人は、俺の全てを受け止めてくれる。
今この瞬間に時が止まればいいのに。…ああでも。そうするとこの人の新しい表情がみられなくなっちゃうか。
そんなコトを考えながら、俺は今日も幸福なまどろみに落ちていった。


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イチャラブのような話。
二人はずーっといちゃいちゃバカップルでいて欲しいってことで!!!

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