お返しは一緒に。(教えて妖精さん!)

「イルカ。はい、コレお返し。」
「あの!俺もお返しです!」
「じゃ、せーので開けようか。」
「はい!」
「「せーの!」」
「あ、美味しそう!」
「クッキーにしてみたの。イルカの形でかわいいでしょ?」
「おいしそうです!色がみんな違う!すごいなぁ!」
「味をね、変えてみたのよ全部。チョコと、抹茶とイチゴと紅茶。あと、ふつーのね。」
「わぁ楽しみだなぁ!」
「イルカのは…チーズケーキ?」
「はい!コレなら俺にもできるってサクラが!」
「へー!ハート型のソースがかわいいね。」
「イチゴジャムとゼラチンで作ったんです!ちゃんとハート型になってて良かった!」
「美味しそう。」
「えへへ!一緒に食べましょう!」
「うん。一緒に、ね?」
*****
「美味しかったです!ありがとうございます!」
「イルカのも美味しかったよ。」
「カカシさんには敵わないけど、来年はもっとがんばりますね!」
「うん。俺も来年もがんばるけど…イルカからもらえるんなら何でも嬉しいよ?いっつも一生懸命に作ってくれるから、その気持ちだけでも元気になるから。」
「そっか!妖精さんだから…!」
「だからね?あんまり寝ないで練習とかよりも、俺の側にいてね?」
「え!?み、見てたんですか…。」
「イルカのことだもん。分かるよ。」
「あの、ごめんなさい。でもやっぱり上手くハート型に固まらなくて…。」
「あのさ、来年からは一緒に作らない?」
「え?」
「だって、一緒に食べるんだから、一緒に作った方が楽しいでしょ?」
「そっか…!そうすれば良かったんだ…!」
「一緒にいてくれた方が、俺は嬉しいな?イルカから元気もらえるし。」
「はい!そうします!」
「来年からは一緒になに作るか決めようね?」
「はい!…ありがとうございます!カカシさん!」
「え?どうして?」
「だって…一緒にいられた方が俺も嬉しいけど、全然思いつかなかったから!」
「あー…うん。そうね。俺ももっと早く言えばよかったね?」
「…あの…!カカシさん。ちょっとだけ目、瞑ってください!」
「え?ああうん。いいけど…。…これでいーい?」
「は、はい!…ん…。」
「え!?今の…!」
「えっと…お礼というか…お返しだし、その…!」
「じゃ、俺もお返し!ベッド行くよ!」
「わっ!でもあの!片づけが!」
「後で。…ずーっと寂しかったから、一緒にいて?」
「あ、…ごめんなさい…!一緒にいます!ずっと!」
「ありがと。…じゃ、行こう…?」
「はい!」


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毎度毎度夜なべしてしまうイルカてんてーのお陰で手を出しそこなって苦労するカカチ?
でも真っ黒な妖精さんなので、転んでもタダではおきないという話。
どんどん!ホワイトデイ的な何かまだまだ増量期間中!

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