ありったけの愛をあなたに(適当)



「好き!だあい好き!」
「むしろ愛してる!」
「結婚して!」
「っていうかもう結婚してますけどねー?俺的には」
「は?え?あ?うえ?おわ!?」
なんか、一杯いる。似た様な顔と格好だがサイズ違いのがわらわらと…幼児から暗部装束のまでいやがる。どういうことだ。
中身は分かる。はたけカカシ。一応木の葉の里切っての凄腕上忍ってことになっている。
エロ本が愛読書だし、かわいいかわいい俺の教え子たちに潰してみるのもおもしろいとか言いやがるし、遅刻魔だし、やりあった後スカした顔で無視しやがるし、その癖俺の周りうろちょろしやがって鬱陶しいし…まあとにかく簡単に言うと性格の悪い変人だ。いや変人だと思っていた。まあ変人なんだが。その、まあ。
とにかく可愛い教え子を侮辱してくれやがって…!それはまあその後できっちりやり返したというか、アイツらの実力を伸ばしてくれたことには感謝はしたが、それはそれ、これはこれだ。許せないにもほどがありすぎて、コイツは長いコト俺の天敵だった。
だがある日、突然の告白から流れるように拉致監禁強姦未遂を経て、いつの間にやら恋人の地位にまで上り詰めたというわけの分からん上忍だ。
好きだ好きだと喚く男は俺には一生理解できそうにないが、想像以上に寂しがりやで甘えたで、ついでに頭のネジが1本所か100本くらいとっぱずれてそうな所にうっかりほだされた。
まあ壮絶な気の迷いと言うか、一生の不覚かもしれんが、かっこよさだの寝技の凄さだのを必死に証明しようとしてる姿が…あまりにも勢い良く空回りしすぎててほっとけなくなったんだんだから、まあこれも縁ってやつなんだろう。
いきなり押し倒されたときは、同じ男として見ているだけでもダメージ受けることを覚悟の上で金的狙ってやったもんだ。
その後きちんと…というかまあその、ちゃんと好きだと言わせてから、風呂上りに全裸のまま土下座してきてやりたいって言い出したときはそのあまりの情けなさと必死さに頷いてしまって、結局はやりたい放題されてるっつーのは笑えない話かもしれない。
そんな頭の中にお花畑が広がってそうな男がだ、こんな風に増えてるってことは…もう脳内は桃色一色だろう。きっと多分確実に。
「お風呂入ってきてください!お背中流します!変な事はしません!」
幼いといっていい年齢の…せいぜいアカデミー生くらいの子どもがくっつきながら笑う。幼児が何を言いやがると叫ぶ前にかぶせるように暗部装束のが喚いた。
「ごはんは俺が一人で作りましたから!」
それに重ねるようにもう一匹…もとい、今よりほんの少し若そうなのがさわやかなようでいて胡散臭い笑顔で叫ぶ。
「夜は全員で!」
「「却下!」」
意外なコトに本体らしきの男と声がぴったり重なった。
なんだ?そういうことばっかり考えてそうなのにこの反応は一体?
「イルカせんせーは俺のですー!ただ、ま、俺だけで祝うんじゃ思いを伝え足りないかなーって!もうねー全身全霊を持ってお祝いし倒したいんです!でも俺以外は触っちゃ駄目!」
「はぁ。そうですか」
それで一番なにもできなそうな幼児を風呂担当にしたのか。…訳のわからんことをされないで済みそうなのは有難い。全員まんべんなく明らかに不満そうだが、それはそれだ。この男の望むがままに付き合ってたら身が持たん。
「今日はなぁんでもしちゃいますからね!」
ちょっと若そうなのが手を握りながら熱っぽく宣言する。
「イルカ先生はゆっくりくつろいでなよ」
暗部装束のが、小生意気な口調で笑ってみせる。
「いっぱいがんばるから!」
幼児が自信満々とばかりに胸を張って言う。
「お誕生日おめでとうございます?」
極めつけはコイツだ。コイツ。あれだけ大騒ぎしたってのに、あいかわらず基本的な常識ってもんが身についていないらしい。
怒られるかもって顔するくらいなら、最初からやらなきゃいいだろうに。っつーかだな。お前の影分身は天真爛漫すぎなんだよ。
「ありがとう、ございます。まあ飯は食うし風呂は一緒に入ってもいいし、夜は全員で川の字なら許しますが、いい加減程度ってもんを理解してくださいよ…」
脱力仕切った俺のを尻目に、男は至極ご機嫌だ。
「川の字は却下です!でも一緒にいてください!」
「イルカ先生と一緒じゃなきゃヤダ!」
「俺だってイヤだ!」
「ずっと一緒がいいの!」
口々に語る言葉は愛の告白ってヤツだろう。多分。
…まあうっかり感動して隙でも作ろうもんなら明日から出勤できないこと請け合いだが。
でも、いいよな?ちょっとくらいなら。
「ありがとうございます」
全員まとめて抱き締めて…まあちょっと腕が足らんが。正面にきた本体にはキスをしてやった。
ほわっとした本体を悔しそうに睨みつけている。シュールな光景だ。
「すき!もうだいすき!」
「俺だって!」
「俺の方が!」
「俺が一番だから!」
わしゃっと一塊で体当たりしてきたのを抱き締めつつ、全身全霊の愛とやらをしっかり受け止めておいたのだった。


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適当。
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