「何じゃ急に呼び出して?任務か?」 「ねぇパックン。棒に当たったことある?」 「何の話なんじゃそれは?」 「歩くと棒にあたるらしいんだよね?犬は。」 「…ソレはことわざじゃろうが。なんちゅうか…何かしようとすればそれだけ災難にあう確率があがるっちゅう意味と、継続は力なりちゅう意味があってじゃな…」 「棒には?当たらないの?」 「?…イルカはどこじゃ?」 「それがね。…任務なの。」 「寂しかったんならそう言え!他の奴らも呼べばよいじゃろ!」 「やっぱり俺…イルカ先生がいないと駄目。寂しい。犬も歩けば棒に当たるっていうのがずーっと頭から離れないし…!イルカ先生と一緒ならすぐ答えがわかるのに…! イ、イルカせんせー!!!うわぁあん!」 「あー…泣くな。落ち着け。…任務の時はしゃんとしとるのに…。」 「カカシさん!誰がカカシさんを泣かせたんだ!でてこい!!!」 「お帰りなさい!!!イルカ先生だぁ…っ!!!」 「おー。イルカ。…カカシセンサーでもついとるのか?」 「パックン!カカシさんを虐めたのは誰か分かるか!今すぐやっつけに行ってくる!」 「寂しかっただけじゃ。お主がおらなんだから…。」 「そうです!犬の歩けば棒の歩く!イルカ先生だー!」 「良くわかんないですけど、今度とってこいごっこして遊びましょうね?でも、わんこに棒当てちゃ駄目ですよ?」 「はいっ!」 「あー…じゃ、わしゃ帰るぞ。…イルカ、ご主人が苦労をかけるが、慰めてやってくれ…。」 「ありがとう!パックン!さ、カカシさん。俺帰ってきたばっかりだからお風呂入ろうと思うんです。一緒にお湯入れて入りましょうねー?」 「うっくっ…はい!ひっく…!」 「ああ…そんなに泣いたら目が溶けちゃうから…」 「目!目って泣くと溶けるんですか!っどどどどどどうしよう!?」 「大丈夫です!俺も結構泣くけど今の所溶けてませんから!でも…心配だからもう泣かないでくださいね…?」 「も、もう大丈夫です!だってイルカ先生帰って来たから…!」 「俺も、カカシさんのところに帰ってこれたから…!」 「イルカ先生!」 「カカシさん!」 「えへへ!ホッとしたら何だかお腹減っちゃいました!」 「じゃ、お風呂入ってから、ご飯食べましょう!」 「はーい!!!」 ********************************************************************************* 二人ともお馬鹿さんなので幸せという話。 幸せバカップルということで…。 天然馬鹿と保護者風味でお送りしました…。 |