受付における日常的な悲劇(いつでも側に…!)

「いい加減にしろ!」
「いやですー!いやですいやですいやですー!!!」
「あれは、また何かあったのか…?」
「あれは…秋の慰安旅行のことでちょっと。報告書お預かりしますね」
「あ、ああ」
「同じ部屋ぁー!大浴場はだめぇー!浴衣イルカ…っ!あともっと踏んでください…!」
「お情けで入れてやってるのにグダグダ言うな!部屋割りは決定済みだ!貴様は後から混じるんだから別室に決まってる!大体貴様と同じ部屋になんかなったら…!!!」
「うふふ!愛が溢れてきっとステキな夜に…!!!」
「黙れ。何がステキな夜だ…!慰安旅行に行ってまで疲れ果てるなんてお断りだ!大体…大浴場には行く!温泉に行くのになんでわざわざ小さい風呂にはいんなきゃいけないんだ!」
「…分かりました!貸しきります!!!」
「元々俺たちで貸しきりだ!同僚しかいないんだよ!」
「いえ!俺たちのためだけにお風呂は独占!」
「なんだそれ!ダメに決まってんだろうが!何のために温泉行ってるんだ!部屋でぼーっとしてるだけじゃ慰安旅行にならないじゃないか!」
「それは…愛には犠牲がつき物なんですよ?」
「当然の様な顔で言うんじゃねぇ!嬉しそうにイイ顔で笑いやがって…!この駄犬が!」
「ああん!も、もっと…!!!」
「…まあ、その…変わらないんだな。アレは」
「そうですね。…はい。報告書は問題ありませんでした。長期任務お疲れ様でした。これから1週間の休暇ですので…」
「そう、だな…ゆっくり休むか。ありがとう」
「…あの人、長期任務から帰ると必ずイルカに当たってるよなぁ…かわいそうに」
「もしや間男…!?」
「ひっ!?聞いてたんですか!?偶然です!偶然!殺気収めてください!」
「駄犬!受付所で騒ぐのもいい加減にしろ!」
「だ、だってぇ…!イルカ先生の…お尻が…っ!」
「うるさい!ケツはどうでもいい!とっとと帰って飯の支度でもしておけ!」
「はぁい!…間男抹殺しなきゃだし、一旦…」
「わー!?ちょ、ちょっと待ってください!はたけ上忍!あのー…ほら、部屋割りなら変えられますから!温泉も時間制で入るとかなら!」
「おい!こんな駄犬に気を遣わなくても!」
「いいから!人の命がかかってるんだぞ!?」
「何の話だ!」
「お部屋一緒ですね!お風呂も一緒ですね!むしろ…ずーっとイルカ先生の中にいたい…!!!」
「黙れ!」
「はたけ上忍。今からイルカと打ち合わせしますから…。お願いですからさっきの人はそっとしておいてあげて下さい…!折角里に帰ってきたのに…!」
「んー?ま、そこまでいうならいいかなー?」
「態度でかいんだよ!駄犬のくせに!」
「ああん!」
「イルカ!話が進まないから!…とりあえず、お引取り頂いてくれ…!」
「そうだな。仕事にならん…駄犬。帰れ」
「はぁい!新品の下着とか縄とかお道具とかお薬とか…色々用意しておきますねー!!!」
「なんだと!?待ちやがれー!ちっ…!逃げられたか…!」
「回覧…回さないとな…」


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受付には危険が一杯です!
間男認定されちゃうと…!?
里に帰って来たと実感するひとコマが、駄犬と戦うイルカてんてーだったりして?
まあその、ご意見ご感想など、お気軽にどうぞー!

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