「いい天気ですね」 「そうですね。散歩なんて何年振りか。たまにはいいもんですね」 「ってことでここらでどうですか?」 「…ナニをですかって一応聞いてあげましょう」 「イルカせんせー笑顔が怖いです…」 「質問には答えたほうがいいですよ?素直に」 「そこの茂みとか、あっちにも人が来ない川もあるし」 「で?」 「ま、ホントは外で楽しみたいんですけど、イルカせんせがどうしてもイヤって言うかなぁと思って、あっちには小屋も建てたんで」 「何のために小屋なんて建てたんですか?ってかアンタどうやって小屋なんて建てたんですか!?」 「優秀な後輩がいるんですよねー便利便利」 「便利って失礼な!…ま、まあいいです。だからそれがどうしたってんですか?」 「しませんかー?」 「…いい加減になにをしたいのか言え」 「えっち?一発しましょうよー?一発じゃなくてもいいですけど。ちゃんと担いで里へは帰りますし?」 「…帰ります」 「えー?なんで?折角お休み取れたのに」 「折角の休みをなんでアンタのわけの分からん計画につき合わされなきゃいけないんだ!激務で疲れてるみたいだったから散歩くらいならと思ったのに!」 「疲れて…ああ、そうかも疲れたなぁ…」 「ここの所忙しかったんでしょうが。それでなんで余計なことしてんだ?アンタは」 「イルカせんせが足りません。補給しなきゃ」 「くっつくなって!…まあ疲れてるのは分かってますから。なんなら俺の知ってる温泉がここからちょっと歩いた所にあるんでそこに行ってきなさい」 「一緒に入ってくれるの?」 「そんなわけねぇだろうが。誰が危険人物と一緒に風呂なんか入りますか?いいからアンタとっとと疲れ癒して冷静になんなさい」 「冷静ですよ?」 「用意周到なのは認めますが、冷静だったら知り合いの中忍で、その、そういうことをしようとか考えないんですよ」 「最高権力者じゃないですか。俺」 「そうですね。激務なのは分かってますが…」 「誰も逆らえなくなってからなら、アンタもう逃げないかなって」 「…!?そ、そういう行為は例え里長に強要されてもお断りします!」 「や、そうじゃなくて。もう割と平和ですし、そろそろ代替わりとかできちゃいそうですし。俺も死に損なったから、長生きすると思いますよー?財力もほどほどにあるんでラーメンだって食べ放題です。ま、アンタほっとくとずっと食べてそうなんである程度は規制しますが」 「そんなにラーメンばっかり食ってるわけじゃねぇ!じゃなくてですね。その、あの」 「わかんないふりしたいならさせてあげるけど、まずは思いを遂げさせて欲しいなー?」 「は?いや、その…!」 「好きです。アンタいつも逃げ回るけど、最後まで捕まえとくだけの甲斐性もありますから」 「や…っ!なにいってんですか…!」 「一生言わないつもりだなんて酷いこと言ってくれちゃってるのきいちゃったんでね。でも言わないなら言わなくていいやって。体に聞いちゃえばいいんだもん」 「もんじゃねぇ!離せ!」 「やーですー。…ま、諦めてよ。俺が唯一諦めが悪いことってあんたのことだけですから」 「え」 「納得した?したならいいよね?いただきます」 「わっこら!ま、まて!」 「えー?待てないです。あんた待ってたらいつかもっと凄いことしちゃいますよ?今ならちゃんと感情も記憶も消さないのに」 「それは当たり前だと思うんですが…!?ま、まあいいです。わかりました。でもその、ええと」 「…せめて布団があるところで?ま、それなら今から…」 「アンタが、好きだ」 「え?」 「…言えねぇだろ。だってアンタ火影なんですよ?嫁さん貰えば諦めつくかと思えばいつまで経っても女すら作らないし」 「えー?だってそりゃそうでしょうよ。俺のはあんただけですから」 「うるさい!アンタさらっと言いすぎなんですよ!いいから!だまって聞け!」 「はーい」 「にやにやしやがって…!あー…その、アンタが、俺みたいなのに一生とりつかれていいってんなら受けます。俺はご存知の通り何事にも諦めが悪いですが、特にアンタの事となると自分でもぞっとするくらいに執着してますからね!」 「もちろん!やー火影やっててよかったなぁ」 「抜かせ!…あさっての会議は欠席できませんから」 「ん。とりあえず明日までやりまくりましょ?」 「そ、そういうことを!気軽に言うな!」 「あはは!ま、覚悟しといてね?これでもう、あんた一生俺のモノですから」 「そっちこそ!アンタがどうなろうとしつこくついていくからな!」 「ん。…ありがと」 「わっ!おい!なんで!泣くな!」 「無理無理。…ずーっと欲しかったの」 「…わかりましたから、わっちょっ!どこさわって…!」 「しよう?」 「…っ!聞くな!好きにしろ」 「りょーかい」 ******************************************************************************** 適当。 絶不調_Σ(:|3」 ∠)_ ご意見ご感想お気軽にどうぞ。 |