札(適当)


「ああああ!もう!なんでこんなに暑いんだ!なんとかしてくれ!」
「叫ぶなって!しょうがないだろ?冷房壊れちまったんだからさ」
「そうだそうだ!叫んだって涼しくは…」
「しょうがなくない!だって暑いじゃないか!」
「だーかーらー!落ち着けって!任務中だったらどうするんだよ!」
「演習だって今日はイルカが担当だったんだぞ?お前授業だけじゃないか!」
「任務は別だろ?それに外に出なくても暑いもんは暑い!」
「今だって仕事中だろうが!チャクラ使えチャクラ!」
「冷房は今日中に直してくれるってさっき連絡が…!」
「あー!なんでこんなに暑いんだー!」
「夏だからだろ?…ったく!とりあえず冷たいお茶でも持ってきてやるから…」
「イルカー…!お前なんてイイヤツなんだ…!」
「どっちかっていうとお前が迷惑なだけだと思うぞ?」
「そういうなって。コイツ確か雪の国の任務から帰ったばっかりだし、気温差あると流石に…」
「あれ?…なぁ。なんでイルカだけ汗かいてないんだ?」
「あ!ホントだ!なんで!?」
「チャクラか?」
「うっ!その!…聞かないでくれ…」
「聞くに決まってるだろうが!教えろー!暑いんだー!」
「ちょっ!落ち着けよ!」
「俺も気になるけどコイツにあんまり下手に触ると…!っていうかこれ多分確実に…!」
「だ、だから!そのう…い、言えない…!すまん!」
「あー!まてー!イルカが逃げたー!」
「あーあ…」
「お前ももう医務室行ってこい!」
「なんでだよ!涼しさの秘密が知りたいのに…!うげっ!」
「…搬送、頼む。熱中症とでも言って置いてくれ」
「了解。…確かに倒れるヤツが出てもおかしくないもんなこの気温。錯乱するのは止めて欲しいけど」
「…また、あの人がらみかな?」
「そうだろうなー…多分、確実に」
「イルカ、戻ってこないだろうから、後は俺たちでなんとかしような…」
「まあアイツ本当は今日休みだったハズだし、しょうがないか…」
「元凶、確か今日期間予定だったもんな…。受付で待ちたいから手伝うとか…なんであんないいヤツがあんなのと…!」
「…とりあえず、冷房早く直ってくれることを祈ろうぜ?」
「そうだなー…」
*****
「…逃げ切った、かな?」
「なにから?」
「うわぁ!?あ!カカシさん!」
「ただいま。あ、やっぱり大分マシみたい?」
「え、ええ!ありがとうございます!この札!…でもその、俺はこれがなくても…」
「無駄に体力消費したらダメでしょー?何があるか分からないんだし。この札、チャクラ消費しないから楽じゃなかった?」
「は、はい!そりゃもう楽だったんですが…。これ、暗部のって…門外不出だよなー…それに、同僚が…」
「…ちっ!余計なことを!ばてちゃって出来なかったらどうすんのよ!」
「え?なんですか?」
「んーん。なんでもない。…で、その同僚ってのはどこに?」
「職員室…かな?ちょっと今どこかは…」
「そ?…ま、いいや。後で。…それより」
「あ、そうですね!お帰りなさい!カカシさん!」
「ん。ただいま。…あー…やっと帰って来たって感じ。ほっとしちゃう」
「はは!ならよかった!帰りましょう!一応ちょこっとした物はあるんで、食べたらすぐに休んでください!」
「んー…そうね?食べたら…ふふ…!」
「帰還、早まったんですね!よかった…!」
「ま、そりゃねー?札の効果が切れる前に帰らないと、イルカ先生が心配だし?」
「ありがとうございます…!」
「さ、帰ろ?」
「はい!」
「…折角だし、札の効果も確かめないとねぇ…?」


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適当ー!
最近バテ気味の恋人の心配&やれない対策のため、色々企んだという話。
…制裁は密かに、だがしかし苛烈を極めたというコトで…。
ではではー!なにかしらつっこみだのご感想だの御気軽にどうぞー!

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