「ホントなんですか…!こ、このデータ…!合格者ゼロってなんなんだよ…!」 「そうじゃな。まあこやつは少し気難しいというか…くせがあってな。じゃがこやつの目に狂いはないから、上忍師となれば必ずや…」 「ナ、ナルトがー…!それでなくても色々不安なのに、よりによってなんで…!出来る子たちだけど、サクラとサスケだってどんな目に合わされるか…!」 「落ち着かんか!」 「うちの胡散臭い暗部になんかそっくりだし!兄弟かなんかなのか!くっそう!コイツもどっかの中忍の家に住みついてんのか!?」 「…こやつに兄弟…いや、親類縁者すらもおらぬよ。おぬしと同じにな」 「え…!そ、そうなんですか…」 「そう悲しそうな顔せんでも。安心せい。最近…里内に伴侶を得たと言っておった。暗部を抜けるのもそのためだと」 「そうですか!幸せになれるといいですね!…にしても、うちのも似たようなこと言ってたなぁ?暗部は今婚活退部が流行ってんのかなぁ?」 「その辺は知らんが…。信じてやれ。おぬしが育てたなら、きっとやり遂げるじゃろう。…おおそうじゃ!お主も丁度良い年頃じゃし、どうじゃ?そろそろ見合い…」 「ようし!俺も出来ることをするぞ!あいつらががんばってるんだもんな!受付で気合入れて待っててやらねぇと…!」 「…まだ、早いかのう?相変らず落ち着きが…。いやむしろ早めに嫁をあてがってやらんといかんか…?」 「ありがとうございました!じいちゃ…三代目!俺、信じて…待ってます!不安ですけど!」 「そうじゃな。待っていてやれ。…怪我も養生するんじゃぞ?」 「はい!」 「…はぁ…落ち着きの無いのが一人落ち着いたと思ったが…アヤツはなぁ…」 ***** 「何やってんの?」 「今度の上忍師が酷いかもしれないんだ。だからこれから偵察ポイントのチェックと、偵察用術式を作っといて、そんであんまり酷いことするならじ…三代目に直接色々…!」 「…ま、イルカらしいけど」 「信じて待ってるぞ!でも不安だから色々チェックもしちゃうけど!」 「心配性だよねー?もう明日か」 「そうだ!明日だ!受付にも入ってるんだ!」 「なら…そんなトラップ作ってもチェックできないんじゃない?多分三代目も受付に座るでしょ?」 「…ああ!?そうだった!」 「いいから、待っててよ。俺もどうなるかわかんないけど、イルカが育てたんでしょ?」 「そうだけど…」 「あんまり悩んでると襲うよ?ご飯いらないの?」 「おっおそっ!?飯だ!食う!」 「そ?…ま、試験終わってからにしてもいいけどねぇ?そっちの方が楽しそうだし」 「ナルトー…サクラー…サスケー…他の生徒は上忍師の先生がいい人っぽいけど…!」 「信用無いのねー?…明日からが楽しみかも?」 ********************************************************************************* 不安で一杯の中忍をよそに、夢と希望できらきらしちゃうもうすぐ上忍予定のぎりぎり暗部がいたりいなかったり。 心配しすぎてふるふるしてるのがかわいいので、恐らくこれからおいしく頂かれると思われます! ではではー!ご意見、ご感想などお気軽にどうぞー! |