「ただいまー。あ、またなんか変なモノ食べてる!…それなぁに?」 「変なモノとは失礼な!干し芋は美味いんだぞ!」 「へー?あ、ストーブであぶるんだ?甘い匂い…。」 「腹持ちがいいし、甘くて美味いし!…結構近所の人が分けてくれるんだ!」 「…ご飯俺が作ってるのにまだ抜けないねぇ…。その貧乏性。任務でいない間になんかあったの?」 「節約だ!それに…これは健全なご近所付き合いなんだ!俺はちゃんとその分労働で返してる!」 「労働?労働って…?」 「はたけのカラスを追払う自動追尾式カカシとか!因みに名前はカラストーカーだ!」 「…何かそれ、ちょっと見てみたいけど、名前がイヤ。」 「後は…虫の嫌がる音を発する装置とか、座りながら収穫作業ができる移動式椅子とかな!」 「へー?一応役に立つものも作ってるんだ。」 「確かに失敗作も多いけどな!俺もちゃんとそれなりに…!」 「…でも忍の任務じゃつかわないよねぇ…。」 「ソレは…一例だ!俺が作ったヤツの中にはちゃんと任務で使えるものある!」 「え?そんなものあったの?」 「当然だ!俺のトラップは結構役に立つんだぞ!」 「で、どんなヤツ?」 「まずこれだ!ここを押すと…かわいいわんこの幻がでて足止め用に…!」 「ま、たしかに…かわいいけどね…。これはどうだろう?」 「それにこっちは!チャクラ感知式で敵が来ると爆発するんだ!しかも…敵の姿を見えやすくするヒカリゴケの粉 とか痺れ薬なんかも仕込める!」 「あー…まあ。うん。これなら。」 「で、外見はかわいいわんこだ!」 「…かぼちゃの次は犬だったのね…。良く出来てるけど。」 「最近、犬がよく俺んちに遊びに来るからそれをモデルにしただけだ!」 「あー…それ、俺の忍犬。」 「…忍犬!?…忍犬だったのか!?」 「え?なにかあったの?」 「わざわざ俺んちにくるなんて…相当はらすかせてるんだろうなーって…。道理で弁当の残りとかやっても食わないわけだ…!」 「犬にしょっぱいのはだめだしねぇ。それより…だから最近またちょっと痩せてきたの?」 「だって…。食わないから心配で…なんか一杯いるから食う前の弁当を…」 「…はぁ…ちょっと目を離すとすぐこれだから…。だから報告に来た子が困った顔してたのね。」 「かわいかったのに…。忍犬だったなんて…。」 「なぁに?でもあの子達も別に悪い子じゃ…」 「いつかなでさせてくれるだろうなーとか、冬の間こっそり犬と一緒に寝たら温かいだろうなって思ってたのに…!俺の夢が!」 「…今度、頼んであげるから。まずはご飯食べなさいね。」 「え!?頼んでくれるのか!…楽しみだなぁ…!」 「ドッグフードとか思いつかないのがイルカらしいよねぇ。」 「犬…!触れる犬…!」 「ま、後でたっぷり俺には触らせて上げるよ。縋らせて、かな?」 「え…!?」 ********************************************************************************* とりあえず。干し芋が食べたくなったのでそっと増やしてみました…。 農家にしようかどうしようか迷ったもののこちらで…。 ようするに…すっかり飼育されているイルカてんてーだったとさ。という話。 |