ちょうだい(適当)


カカチてんてーが病んでる風味なのでご注意ー!

愛しい人。
泣き顔にも胸がときめくけれど、どうして泣いているのか分からない。
「泣かないで?」
温かい身体が小刻みに震えているのがかわいそうで、温めたくて触れたくて抱きしめたら、乱暴に振り払われた。
「アンタ…自分が何したのか分かってるのか…っ!?」
怒っている顔まで俺を惹きつける。
でもどうして怒っているんだろう?
邪魔者を消しただけなのに。
ただ側にいたかったから、できるだけ任務を早く片付けたし、二人っきりでいたかったから、大切なこの人に近づく奴らを退けただけだ。
それなのに、会うことどころか見ることすら禁じようとしたから。
…だから、邪魔をするものを全部片付けただけなのになぁ?
「なぁ!何とか言えよ!」
くしゃくしゃに歪んだ顔まで愛おしい。
ああどうしよう?もう我慢しなくてもいいはずだ。
もう誰も、俺の邪魔なんかできないんだから。
「好き。大好き!」
振り払われて胸が苦しくなったけれど、もう我慢しなくてイイんだからしたかったことをしよう。
もうこの人を俺の腕の中だけに閉じ込めても誰も何も言わないし、もうこの人を…誰にも分けてやらなくてイイ。
「アンタは…っ!どうして…!?」
耳をくすぐるその声に腰の辺りが落ち着かなくなってきた。
もう抱きしめるだけじゃ足りない。
ずっとずっと…我慢してきたのだから。
「ねぇ。もういいよね?全部、頂戴?」
熱を帯び始めた腰を擦りつけ、震える唇を舐めて、耳元に囁いた。
「…俺の、せいか…俺が…アンタを…!?」
くったりと…体を支える力さえ失って倒れこんだ愛しい人は、ぼんやりと呆けたような顔をしている。
やっぱりどんな姿でも魅力的で困る。
ああでも、おとなしくなってくれたのはありがたい。
こんな汚れた部屋ではきっと気を悪くするだろう。
折角の初めてなのだから。どうせなら…俺の家がいいだろうか?
この人の甘い声も吐息もちゃんと閉じ込めておける。
「行こう?ね?」
抵抗を忘れた体を大切に大切に抱きしめて、飛ぶように家に向かった。
これからの甘い時間に心を弾ませながら。


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適当!
ねむくてもうだめなのでこんなかんじに!人が少ないときじゃないとね!
ではではー!なにかしらつっこみだのご感想だの御気軽にどうぞー!

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