カカチてんてーが病んでる風味なのでご注意ー! 愛しい人。 泣き顔にも胸がときめくけれど、どうして泣いているのか分からない。 「泣かないで?」 温かい身体が小刻みに震えているのがかわいそうで、温めたくて触れたくて抱きしめたら、乱暴に振り払われた。 「アンタ…自分が何したのか分かってるのか…っ!?」 怒っている顔まで俺を惹きつける。 でもどうして怒っているんだろう? 邪魔者を消しただけなのに。 ただ側にいたかったから、できるだけ任務を早く片付けたし、二人っきりでいたかったから、大切なこの人に近づく奴らを退けただけだ。 それなのに、会うことどころか見ることすら禁じようとしたから。 …だから、邪魔をするものを全部片付けただけなのになぁ? 「なぁ!何とか言えよ!」 くしゃくしゃに歪んだ顔まで愛おしい。 ああどうしよう?もう我慢しなくてもいいはずだ。 もう誰も、俺の邪魔なんかできないんだから。 「好き。大好き!」 振り払われて胸が苦しくなったけれど、もう我慢しなくてイイんだからしたかったことをしよう。 もうこの人を俺の腕の中だけに閉じ込めても誰も何も言わないし、もうこの人を…誰にも分けてやらなくてイイ。 「アンタは…っ!どうして…!?」 耳をくすぐるその声に腰の辺りが落ち着かなくなってきた。 もう抱きしめるだけじゃ足りない。 ずっとずっと…我慢してきたのだから。 「ねぇ。もういいよね?全部、頂戴?」 熱を帯び始めた腰を擦りつけ、震える唇を舐めて、耳元に囁いた。 「…俺の、せいか…俺が…アンタを…!?」 くったりと…体を支える力さえ失って倒れこんだ愛しい人は、ぼんやりと呆けたような顔をしている。 やっぱりどんな姿でも魅力的で困る。 ああでも、おとなしくなってくれたのはありがたい。 こんな汚れた部屋ではきっと気を悪くするだろう。 折角の初めてなのだから。どうせなら…俺の家がいいだろうか? この人の甘い声も吐息もちゃんと閉じ込めておける。 「行こう?ね?」 抵抗を忘れた体を大切に大切に抱きしめて、飛ぶように家に向かった。 これからの甘い時間に心を弾ませながら。 ********************************************************************************* 適当! ねむくてもうだめなのでこんなかんじに!人が少ないときじゃないとね! ではではー!なにかしらつっこみだのご感想だの御気軽にどうぞー! |