「おい駄犬…!」 「も、もうだめぇですぅ…!ああん!」 「気色悪い声だすんじゃねぇ!黙って食え!」 「あ、あぁ…イ、イルカ先生の…!甘い…!」 「…ま、またか…」 「えーっと。その、あまり詳細はお気になさらない方が…」 「そう、だな…毎度のことだし…」 「わー!ととっ!あれです!その!」 「この間の間男…?」 「くっ!?な、なぜ里内で殺気を…!?」 「こらぁ!余所見をヒマがあったら責任とって食え!この駄犬!!!」 「はぁい!」 「…あの、関わってもイイコトはないと思うので、早めに帰られたほうが…」 「そ、そうだな…悪いが後は頼んだ」 「はぁ…」 「いいか駄犬!人様に迷惑をかけるなとあれほど…!」 「イルカ先生のお手製だと思えばこの吐きそうに甘い砂糖の固まりも…!」 「悶えるな!貴様が余計なもん混ぜ込むからだろうが!砂糖の塊とは失礼な!べっこう飴は美味いんだぞ!それに試食前に気付いたから良かった様なものの妙なもん混ぜ込みやがって…!」 「だってぇ!イルカ先生の手料理を他の奴らにひとかけらでも与えたくないんです…!!!それにぃ…!」 「だからって…なに入れやがった!」 「うふふ…!ひ・み・つです!きゃ!」 「なにが、きゃ!だ!貴様のせいで授業が…!」 「先生に食べて欲しかったのになぁ…?」 「ふざけんな!危険物処理は自分でやれ!」 「そ、そうですね…!先生に見られながらなら…!」 「ぎゃあ!公衆の面前でなんてもの晒してやがる!」 「イルカ」 「なんだよ!取り込み中だ!」 「その前に仕事中だろうが!…持って帰れ」 「うっ!で、でもだな。就業時間中…」 「あと5分で終わる。被害の方が大きい。そしてソレはお前の犬」 「くっ…!確かにコイツがこんななりでうろついた日には依頼が…!?」 「お、お持ち帰りなんて…うれしい…!!!」 「ちっ!嬉しそうにするんじゃねぇ!…五分。静かにしていろ」 「いいからもう帰れよ!」 「でもだな!仕事は仕事だ!あとちょっと我慢しろ!駄犬!」 「あああ…っ!も、もうでちゃいそうです…!」 「ほ、ほら!ヤバイことになってるだろ!?」 「うぅぅ…!でもだな!コイツはいつだってこんな感じだから今更だ!だがとりあえずしまえ!」 「イルカせんせ…!触ってくれるんですね…!」 「ぎゃあ!なんてもんを!?」 「わー!?ほ、ほら!もう時間だ!帰れ!っていうかこれ撤去してくれ!」 「…分かった…。駄犬。非常に不愉快且つ気は進まないが帰るぞ!」 「はぁい!じゃ、イルカ先生にお持ち帰りしてもらいますねー!!!も・ち・ろ・ん!ちゃぁんと満足もしてもらっちゃいます!」 「黙れ!…すまん!明日残業代わるから!」 「あーいや、いいって」 「イルカせんせ…?ここで始めて欲しいんですね…!!!」 「そんな訳あるかー!じゃ、じゃあな!被害が出ないうちに帰る!」 「おう!えーっと…いろんな意味でがんばれよー!」 「ありがとな!」 「…はぁ…中身、大体想像が付くけどなぁ…もはや名物か…」 ********************************************************************************* 本日の駄犬メニュー:すてきなおくすり入り飴を食べているかせんせいといちゃぱら!!! …だったとか? ご意見ご感想など、お気軽にどうぞー! |