「じゃーん!ついに!完成だ!」 「えーっと?今度はナニ?カキ氷なんちゃらに似てるけど」 「そう!ついに!カキ氷とシャーベットとアイス!その三種類全てを一度に作れる最強のマシン…夏満喫!ひんやりスペシャルマシンのプロトタイプが完成したんだ!」 「へー?」 「まだ正式名称は未定なんだよなー?かっこいい名前にしてやるぞ!」 「そ」 「アイスはちゃんとアカデミーのくノ一クラスのお墨付きだ!」 「ふぅん?」 「シャーベットもふわふわで冷たくて美味いって好評だったんだ!」 「へー?」 「そして…カキ氷は!」 「カキ氷…って前のと同じじゃないの?」 「へへー!そう思うだろ?だが更なる進化を遂げたんだ!じゃーん!」 「あ、勝手に器出てきた」 「凄いだろ!」 「そうね。ちゃんとくるくる回って均等に器に盛れるのね。…あ、スプーン刺さった」 「ってことで…今年の夏も乗り切るぞ!」 「ちゃんとご飯食べてるからバテてないでしょ?今年は」 「そういや今年調子がいいような…?」 「毎年無茶するからちょっと任務減らしてもらったのよね。大名連中も暑すぎて避暑の護衛は多いんだけど、別に俺じゃなくてもいいし」 「避暑…避暑か…。どっかいけたらいいよなぁ。暑いし」 「そうね。どうせなら涼しい所で色々スルのも楽しいかも」 「水浴びとか海水浴もいいよな!海は美味いものも一杯獲れるし!前に行った時は本当に食い物に困らなくて思わず住みたくなったもんな!」 「…本気で住み着きそうで心配だから迷うけど、水辺の温泉とかの方がいいんじゃない?」 「温泉…!暑い時期に温泉ってのもまたオツだよなぁ…!温泉…!」 「じゃ、今度の休みに行こうね」 「おうとも!行けるといいなぁ…!」 「そうね。…んー?あの宿がいいかな。…よいしょっと」 「よし!どうせなら今年の夏のボーナスはまだちょこっとだけ残ってるから、いい宿探して…」 「あ、休み取れそうよ。イルカのも」 「え!なんだ!?いつの間に!?」 「式飛ばしてたでしょ。さっき。っていっても流石に今日発つのは無理だから、今日はコレでちょっとは涼めるんじゃない?」 「そうだな!3杯までならいいんだよな…?」 「…俺も暑いなー?」 「そうか!じゃあどの味がいいんだ?今年も一応いろいろと…んぐ!」 「じゃ、氷イルカで。いただきまーす」 「ひゃっ!な、なにすんだ!つめた…っ!」 「これも毎年恒例だよねぇ?」 「や、んっ!やだやめろ!いっあっ!」 「乳首立ってる。おいしそ」 「ひぅっ!やぁ!冷たくて、熱い…!」 「折角だし、おなかいっぱい食べさせてね?」 ***** 「カキ氷マシンってのも悪くないかも」 「うぅ…使い方、違う気が…!」 「アイスも確かにおいしかったし。ま、本体が一番だけど」 「アイス…おいしかったけどなんかちがう気が…!」 「甘いもの好きじゃないけど、いくらでもいけそう」 「なんでだ…!どうして…!腹が冷えたらどうするんだ…!」 「温泉の準備もしといてねー?三日後だから」 「そ、そうだ!温泉!温泉饅頭に温泉たまごに宿の料理…!」 「楽しみだねぇ?…色々」 ********************************************************************************* かぼちゃのてんぷら。 夏でもなんでもつねにいちゃいちゃ。 ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ! |