「やっぱり…お前か…!」 「あれ?どうしたカカシ?こんな所まで…。」 「正直に言え。…お前の隠し部屋はあと何個あるんだ!?」 「えーっと…たくさんかな?でもさ、隠し部屋じゃなくて秘密…」 「いいから言え!」 「うーん?かあちゃんに秘密って言われた奴と、とおちゃんがこそこそやってたのと、とおちゃんと一緒につくったのと、 俺が作ったのと、犬友たちと作ったのと、あと…じいちゃんに教わったのもあるぜ!」 「あんのじじい…!やっぱり加担してやがったのか!?一体何個あるんだ!?」 「全部数えたことないからなぁ…。日々増え続けてるし!無限に広がるステキ秘密空間だぜ!」 「…とりあえず使えるものだけ作れ!何で…クマ部屋とか犬部屋とか…!?それに!入口が変だろ!?」 「えー?カッコイイじゃん!風呂に入ってリラックスしつつ、気が向けばク…対大型生物用トラップ作ったり、 ステキな衣装の構想を練ったりできるんだぞ?」 「クマをみだりに捕獲するんじゃない!それに俺は犬耳なんか付けない!なにより…!風呂に入ろうとしたらいきなり床が 抜けるってどういうことだ!?何で里にいるのにトラップ警戒しなきゃいけないんだよ…っ!!!」 「相変わらずソコと頭だけだよなぁ…ふさふさなの…。」 「見つめるなうらやむな哀れむな!それに…触るんじゃない!まず人の話を…」 「えー?いいじゃん!ケチー!」 「…っ!いいから!とっとと!…元に戻せ!!!」 「ちぇー!まあいいや。見つかっちゃったし。今度は別の所に…」 「お前は少しは反省というものを…!…無理か…。せめて今度作る時は俺にも相談しろ…。」 「おう!もちろんだぜ!そうだな…今度はカカシにピッタリの…ステキな舞台と衣装をばっちり作っちゃうぜ!!!」 「いらん!」 「遠慮するなって!!!待ってろよー!!!すっげぇの作っちゃうからな!!!」 「くっ…!…まずは…じじいに説教が先か…!?」 ********************************************************************************* 子イルカの行動範囲内には、常に秘密の何かがひそやかに増やされているという話。 因みに説教してる間中すっぱだか!だったという…。 子イルカの教育はとっても大変です!←放りっぱなし。 |