「カカシさんカカシさん!」 「どうしたの?イルカ。」 「あの!明日一緒にお出かけしませんか!」 「任務ないし、大丈夫だけど…どうしたの?」 「桜が…満開なんです!」 「あ、そういえばそんな時期か。いいよ。お弁当でも持っていこうか?」 「えっとあの!でもそんな大変だから…!俺が作ります!」 「じゃ、一緒に作ろうか?」 「はい!」 「おむすびと…なんか適当におかず持って行こうね。」 「えへへ!楽しみです!」 「桜、好きなの?」 「はい!だって…桜が咲くと春が来たなぁって感じがするし!何だか元気になります!」 「あー…なんとなく分かるかも。」 「やっぱり!妖精さんも元気が出るんですね!」 「んー?そうね。どっちかって言うと…。」 「え?わっ!んんっ!」 「イルカが喜んでて元気出ちゃったかな?」 「あ…っ!えっと…?あっ…んぁ!」 「桜、一杯見られるといいねぇ…?」 「カカシさん…っ!」 ***** 「お弁当、ごめんなさい…」 「ん?あぁだって、ソレは俺のせいだし。それに…」 「なんですか?」 「イルカから元気一杯貰ったから。ありがと。」 「それならその…良かったです!は、恥ずかしいけど…。」 「イルカと一緒なら、桜見なくても元気でちゃうから。ついやりすぎちゃった。…ゴメンね…?」 「そ、それはいいんです!だって、桜一緒に見にこられたし!今度は…もっと頑張ってお弁当も!」 「んー?でも、お弁当も嬉しいけど、イルカと一緒にいちゃいちゃしてる方が嬉しいから無理しないでね?」 「でも!…でも、いつもカカシさんのご飯美味しいし、俺もカカシさんに喜んで欲しいから…頑張ります!」 「ありがと。ふふ…。」 「桜!綺麗ですね! 「あぁ。綺麗だねぇ?」 「はい!とっても!」 「イルカが。真っ赤になってて美味しそう…。」 「えぇ!?」 「春、ちょっと好きになりそう。」 「…カカシさんの方が綺麗、です…!」 「イ、イルカ…っ!」 「うわぁ!?」 ********************************************************************************* 結局、ろくに花見にならなかったりして。 桜が舞い散ってるので…。 |