春の訪れ(いつでも側に…)

「もーいーくつねーるとー…!!!」
「退け。…毎回毎回事あるごとに人の睡眠妨げやがって!今度は一体なんだ!?」
「春、ですね…!」
「ああ。…お前の頭がな。」
「春といえば…恋の季節!!!」
「年中発情期の貴様に季節の移り変わりが分かるとは思えんが?」
「桃色の…!!!」
「…おい、俺はもう寝る。邪魔は…」
「お花見で…桃色に染まった空に、桃色に染まったイルカ先生を…!!!」
「…花見はアカデミー職員でやる。駄犬。お前は待機だ。」
「えぇ!?そんな危ないこと…!!!」
「一応聞くが一体何のことだ?」
「だって…!美味しく色づいたイルカ先生がそんな獣の中に飛び込んだら…!!!」
「お前の脳内に春がきすぎておかしくなってるのはもう分かった!さっさとどけろ!…眠れないだろ!」
「…そんな…!俺のイルカ先生が…!」
「仲間内で行くんだからそんなことあるわけないから安心しろ!」
「いいえ!絶対に皆イルカ先生を狙ってます!酔った隙に押し倒されて集団で…!!!」
「お前…アホなんだなぁ…。ホントに。」
「うっうっ…っ!そんな目にあわせるくらいなら…!行くの止めます!!!絶対に…」
「黙れ!俺はみんなでわいわい酒飲むのが好きなんだ!!!邪魔するんなら貴様を…」
「じゃ、じゃあ…せめて俺も連れてってください…!!!」
「駄目に決まってんだろうが!」
「安心してください!俺が絶対にイルカ先生を守ります!」
「断る!」
「桜の下で二人っきりで…!!!」
「だから皆で騒ぐのが好きだと何度言ったら…!!!」
「も、もう!イルカ先生ったら…!!!いくら春でもそんな大胆なお誘い!!!受けてたちますとも!!!」
「だから何の話だ!」
「桜の木下で集団プレイですね!!!」
「ふざけんなー!!!誰がそんなコト言った!断固拒否だ!そもそも貴様と花見にはいかん!!!」
「人気の無いところがいいですよね…!俺は見られててもいいけど、イルカ先生の色香に引き寄せられるハイエナだの泥棒猫だのがこれ以上増えたら困るし!!!」
「…いいか?駄犬。俺は桜の下でみんなで飯を食って、酒を飲んで騒ぐのが好きだ。」
「俺も!イルカ先生と一緒に美味しいもの食べて、イルカ先生もしっかりたっぷりしっとり頂きたいです!!!」
「黙れ。いいか。その場合、周りにいるのは貴様の影分身なんかじゃなくて、同僚とかナルトたちとか、三代目とか…そういう仲間とのつながりを…」
「桜の木の下で…つながっちゃうんですか…!!!そ、そんな…!!!乱こ…」
「もういい。分かった。お前は十分春だ。見てるだけでもう花見が済んだ気になったから、俺はもう今年は花見は諦める。」
「そんな…!俺が花みたいにかわいいだなんて…!!!」
「…寝る。」
「うふふふふ…!!!」
「春、なんだな…。年中。」


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春が脳内に広がって常に桃色な変態さんをそっと置いておいてみます…。
お花見の前にえいぷりるふうるなぞもあるので何かしらできたらいいなぁ…。
ではではまたー!

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