「ごはん美味しかったよな」 「そーね。かぼちゃだらけだったけど」 「魚とかもさ、美味しかった。かぼちゃもすっごく美味しかった。あとさ、あと、なんかさ、爺ちゃんたちがすっごく喜んでて、良かったよな」 「まーね」 「でさ、お風呂もさ、みたことないやつだったけど、おもしろかった」 「五右衛門風呂のこと?ま、湯が使えるだけマシなんじゃないの?」 「…あのさ、それでさ、このお布団もふかふかで…」 「さっさと本題入りなさいよ。なにがいいたいの?」 「…っ!カカシは、痛いの、好きなの?」 「なにそれ。ないない。そっちの趣味の変態に付きまとわれたことはあるけど、ありえないでしょ?何で任務でもないのに…」 「任務なら、平気なの?」 「は?」 「平気?」 「…平気っていうか、怪我なんか付き物だし、一々痛がってる間に攻撃されたらおしまいでしょうが。ひーひー痛がってるより敵片付けてとっとと治療した方が早いでしょ。第一単独任務だって多いのに…」 「じゃあさ、怪我するな」 「は?」 「お前、わざと怪我しただろ。さっき」 「あー?あ、あれ?そりゃ武器から毒の匂いもしないし、おびき寄せるならちょうどいいからね。っていっても、幻術にしたでしょ?」 「カカシが痛いのは俺が嫌だ」 「…だからなに?」 「怪我するな。痛いのも駄目だ。だから俺は強くなる!」 「わけわかんないんだけど」 「だって、俺がさ、カカシを守ればいい」 「だから!イルカ如きに守ってもらうほど俺は…!」 「カカシは、自分で怪我しないようにできないんだろ?爺ちゃんとか先生とかはさ、何事も話し合ってからどうしても駄目かどうか決めろとか言うけどさ、その時の状態に寄ってはすぐに判断しなくちゃいけないこともあるってよく言ってるんだ」 「さっぱりわかんないんだけど!何言ってんのお前は!」 「カカシは俺が守るから、カカシは里を守ったらいいよ」 「…なにそれ」 「カカシが自分で怪我しなくなるまで、俺はカカシのこと守れるようにする!」 「…無理でしょ。むしろお前の方が怪我するでしょ。無鉄砲だし頑固だし、人の話は聞かないし!」 「大丈夫だもん!父ちゃんとか母ちゃんとかに色々教わってるもん!戦うより守るのに剥いてるって言ってた。でも俺は、俺はさ、戦える忍になりたかったけど、カカシが怪我するのただぼんやり見てるのなんて嫌だ!」 「ああもう!泣くな!いらない。お前なんかに守ってもらうほど俺は弱くない」 「うそだ。わざと怪我するし、今日は術だったけど、一人で突っ走るし、無鉄砲なのはカカシの方じゃん!」 「…なら、証明してやる」 「しょう、めい?」 「この任務のしわ寄せで、AとかSランクが山ほどくるだろうから、そこで無傷ならいいんでしょ?」 「…できるの…?」 「俺は上忍で、しかも暗部なの。お前よりずっと強い。できないと思うか?」 「うん」 「チッ!失礼なガキ!だーかーら!そりゃやむを得ずってこともあるだろうけど、自分から刃の下に飛び込んだりなんかする訳ないでしょ!」 「ぜったい?」 「絶対」 「そっか」 「なにへらへら笑ってんだか…!」 「カカシ」 「わっ!ちょっと!くっつくな!重…あ、うそ」 「へへ…カカ、シ…」 「寝やがった!クソガキ!…怪我なんか大したことないのに」 「怪我しないって、言った、から、もう大丈夫」 「ああくそ!証明してやろうじゃない…!もうこれ以上このクソガキに文句なんか言わせない…!」 ******************************************************************************** 適当。 はろいんはろいん。いじっぱりと頑固の詰め合わせ。 ご意見ご感想お気軽にどうぞ。 |