「あ!いたいた!おーいイルカ!これ…」 「これで…くくく…!」 「イ、イルカ…!?」 「おい待てって言っただろうが!」 「今調理室は危険地帯だぞ!?」 「いやでも書類が!イルカが!」 「…いいから調理台の下、見てみろ。イルカのエプロンのすそのあたり!」 「え…うわ!?」 「な?いただろ?関わったら危険だ」 「イルカ気づいてないだろあれ…!?」 「最近完璧に気づいてないよな。昔は気配だけで疑ってクナイ向けてきたりしたもんだが」 「慣れなのかそれとも術とか使ってんのかなぁ…?アレはさ、イルカのことになると全力だしすぎるもんな?」 「そうだよな…にしても書類どうしたらいいんだ!」 「ん?ああ、なんだ?どうした?」 「イ、イルカ、そのー…書類を。でもほら。と、とと取り込み中だよな!」 「ん、ああこれなら決済するだけだろ?俺の机の上においておいてくれ。…今はちょっと手が離せなくてな」 「そ、そっか!がんばれよ!」 「で、お前らは?」 「あああその、ほら、コイツがな?イルカを探してるっていうから、ほら、お前が忙しいってことをだな」 「ああすまんすまん!ありがとな!…後もうちょっとでできるから待っててくれ!」 「いや、ほら、お前本当なら今日休みだろ?別にえーっと、うわ…超みて…」 「気にすんなって!調理室借りてるしな。許可は取ったけど…俺の家に温度計とかないからなぁ」 「あーその。じゃあがんばれよ!」 「おう!…くくく…!お望みどおり手作りだ。…覚悟しやがれ駄犬…!」 「…うん。がんばれよ?」 「きっとその、楽しみにしてるさ!」 「そうだな。…ほえ面かかせてやっから首洗って待っていやがれ…!」 「じゃ、じゃあなー!」 「ああ!後でなー!」 「…おい、なにがあったんだよ!」 「絶対アレの差し金だろ!手作りとか…!まあなんか明らかに怪しげな感じだったからただのチョコじゃないんだろうけど!」 「…こえぇ…しかもさ、めちゃくちゃ見てただろ。俺らを」 「殺されるかと…!なんなんだよ…!勘弁してくれ…!」 「とりあえず、当日まで逃げ切るぞ」 「あとイルカのシフトは空けといてやろうな…」 ********************************************************************************* 変態さん。 手作りチョコ下さいと言い出した駄犬に、戦う気まんまんの中忍。 ではではー!ご意見、ご感想などお気軽にどうぞー! |