「ただいま!」 「にゃあ!」 「あれ?猫…?」 「なぁーん。」 「何だ甘ったれて…牛乳飲むか?」 「ごろごろごろ…」 「ないしょだぞー?ばれたらカカシさんに怒られるからな?」 「何だ分かってたの。」 「ぎゃあ!猫がしゃべった!…って何やってんですかアンタは!!!」 「アンタが最近またこそこそやってるから。」 「だからって何で猫…?」 「だって、アンタよく動物に話しかけてるじゃない?この間もその辺の犬と無駄に長話してたでしょ?独り言かと思った。」 「いいじゃないですか!八百屋のハチは昔っからの知り合いなんですよ!」 「…犬まで…」 「それで、何でまた猫なんかに化けたんですか?」 「…猫相手なら喋ってくれるかなって。」 「…はぁ…。その前に、何が気になってるんですか?…まず聞いてみろよなー…。」 「最近なんか縫ってるでしょ?アレ、何?」 「衣装です。ハロウィンの。アカデミーでちょっとだけパーティみたいなのやるんですよ。」 「ハロウィンって?」 「かぼちゃ料理食って、お菓子配るんです!その…実は詳しくは俺もよく知らないんですが、何だか異国のお盆みたいなものだとか。」 「ソレでどうして裁縫なんてやってるのよ?」 「仮装するのがマナーらしいので。」 「仮装って…変化じゃなくて?」 「ああ、何か貰った資料には異国の妖怪の服装を真似るとありましたね。まあ、生徒には演習かねて変化させるんですけど。教師はあんまりしっかり 変化すると生徒が混乱するので適当に。」 「それで、どんな格好するの?」 「きゅうけつき…だったかな?アンダーはほとんどそのままでいいからマントだけ縫ってます。キバとかは変化で。」 「ふーん?」 「アンタその顔…。邪魔するなよ?」 「それって、誰が参加するの?」 「…アカデミーの生徒が全員だから結構な数になるんですよね。それと教師と…確か、食堂のおばちゃんも手伝いにきてくれるんじゃなかったかな? で、聞いてどうする気ですか?」 「ふぅん?」 「頼むから、ほんっとに…邪魔すんなよ?」 「さあね?」 「アンタな!」 「いいから、お帰りなさいって言ってよ?」 「あーもう!お帰りなさい!さっさとその変化といて!飯にしますよ!」 「はいはい。」 「返事は一回!」 「はーい。」 「全く!」 ***** 「なんで…いるんだアンタ…?」 「仮装してるからいいでしょ?」 「わざわざ子どもなんかに変化して…しかもその格好…」 「おそろい。結構似合うでしょ?」 「…変なコトしないでくださいよ?」 「あ、イルカ先生!えっと!お菓子かいたずら!どっちがいい?」 「お!ちゃんと変化上手にできてるな!はい、お菓子。」 「わあ!イルカ先生ありがとう!!!」 「…今の何よ?」 「このお祭に決まりで、さっきの質問をされたらお菓子を渡すんです。」 「おかしかいたずら?」 「そうそう!それです!」 「答えは?」 「…アンタ甘いもの嫌いでしょうが?」 「なら、いたずらしてもいいよね?」 「コレでも食って黙ってろ!」 「いらない。」 「じゃあ、どっちもナシです!」 「ちっ!…後で徴収するから。」 「…任務…!」 「じゃあ、お菓子以外は駄目だからね?」 「分かってますよ!気をつけて…。」 「うん。」 「せんせー!今の子消えた!」 「本物!?」 「お化けいたの!?」 「あああ!なんでもないぞ!ちょっと術使っただけだ!」 「すっげぇ!!!」 「見たかったなー!」 「全く…帰ってきたら覚えとけよ!」 ********************************************************************************* ハロウィンネタでいじめっ子! その後編を本編にしちゃおうかどうしようか…? |