木の芽時3

ご要望をいただけていたのでさらにうっかり追加してみちゃいます!
これの続き。


「で、どう?」
「どうって…直ってる、よな…?むしろ心なしか床の輝きが増したような…?」
「んー?ま、直ってるでしょ。多分」
「多分ってなんだ!?こ、この術って実はそんなに適当なのか!?」
「術は大丈夫だけど、間取りがねー?」
「まどり…?間取りか!何だ一体?」
「ま、いいからついてきてよ」
「え?ああこらまて!俺んちだぞここは!」
「今日から俺の家でもあるんで宜しくー」
「な!?」
「二人の愛の巣なんだし、変な家具は入れたくないよねぇ?」
「なんだこの馬鹿デカイベッドは!?」
「いいでしょ?天蓋つきも迷ったんだけど、縛って吊るすならやっぱり…」
「…不穏な単語が聞こえたが…この際黙っててやるから帰れ!」
「ああ、そうだ。ヒノキ風呂好きなんでしょ?」
「あ、ああ。まあ、そうだな。好きって言うかあこがれだよな!」
「そ?…じゃ、まず試してみる?」
「…え?これ…!」
「すごいでしょ?一応注文付けといたから」
「広い…!ヒノキの香りが!」
「お風呂は広い方がいいでしょ?」
「ま、まあそうだけど…!わー…!床も…!へへ!いい香り…!」
「気に入った?」
「うっ!ま、まあそうだな。迷惑料として受け取っておく!だから帰れ!」
「じゃ、次いこうか?」
「な、なんだ!?この部屋!」
「犬嫌い?」
「嫌いじゃないけど!むしろ好きだけど!…な、何だ?並んでこっち見てる…!?」
「はい、ご挨拶!」
「…嫁と聞いたと思ったんじゃがのう?オスか」
「んー?ま、いいんじゃない?愛はあるから」
「「そういう問題か!!!」」
「気が合うみたい?良かったねぇ」
「…そのー…そこの老獪そうな忍犬の方は…?」
「拙者、パックンと申す。まあ、よくわからんがよろしく頼むぞ」
「こ、こっちもよくわからないけど、かわいいなぁ!犬!」
「…じゃ、とりあえず宜しくねー!」
「はっ!?いやだからなんだそれー!!!」


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なんだかご要望をいただけたのでこそっと増やしておきます。
じわじわ退路が絶たれるという話。
ではではー!ご意見、ご感想などお気軽にどうぞー!


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