「カカシさん!今日はフルコースです!」 「え?」 「まずは前菜です!」 「わ!すごいですね…!おいしそうです!」 何でフルコースなのか分からないけど、イルカ先生の作った料理だから、見た目に違わず間違いなくうまいだろう。むしろ見かけを超えるかも…。 「どんどん食べてください!!!」 「はーい!!!」 イルカ先生はニコニコと微笑みながら、俺に料理を勧めてくる。 俺はイルカ先生に微笑み返し、さっそくご馳走を頂くことにした。 ***** 「お肉、おいしかったですか?」 イルカ先生がお皿を下げながら聞いてきた。ちょっと不安そうにしているが、もちろん美味かったに決まってる!!! 「はい!さっきの子羊のグリルも美味しかったけど、他のお料理も全部美味しかったです!デザートも楽しみだなぁ!」 デザート…いつもイルカ先生は甘いものが苦手な俺の好みに合わせて、絶妙な味付けのデザートを出してくれるので楽しみで仕方がない。 「ふふ…良かった!」 イルカ先生は、いつもの明るい微笑みではなくて、何かミステリアスな笑みを浮かべている。いつもならこう言ったらすぐにデザートの説明をしてくれて、 その後一生懸命になりすぎて紅く染まった頬を楽しんだり、しゃべり過ぎを恥ずかしがるイルカ先生を楽しんだりしているのに…。 「デザートは?何ですか?教えてくださいよー!」 今日に限って何で隠すんだろう…?ちょっと拗ねた口調で聞いてみた。 「デザートは…」 俺の質問に怪しい笑みを返したイルカ先生は、ゆっくりと服を脱ぎ捨て、言った。 「俺です。」 「えええええー!!!」 もしかしてもしかするのか!コレは!!! 「…残さず食べてくださいね…!」 そんなに爽やかで健康的な笑顔で言われても…その気になります!!! 「じゃ、いっただっきまーす!!!」 ***** 「カカシ先生そんなにお腹減ってたんですか?」 「へ?あれ?」 イルカ先生が…服を着ている…? 「もうすぐできますからねー!朝ごはん!」 「は、はーい!!!」 …夢か…。何でこんな夢…。 やっぱりそろそろ手ぇ出してもいいかなぁ…。我慢にも限界ってもんが…。 「あ、そうそう!今日は早く帰れそうですか?」 「はい!」 イルカ先生のご要望とあれば任務すらヒゲに押し付ける覚悟です!!! 「良かった!…今日の晩御飯はフルコースですからねー!!!」 「えええええ!!!」 「じゃ、ちょっと待っててください!」 「…ゆ、夢じゃないよな…?」 ********************************************************************************* 農家でポン! ありがち…。 |