「カカシさんお土産!」 「あー…やっぱりやっちゃったか…。かわいい顔しちゃって。危ないんじゃないかと思ってたんだけど…。」 「えへへ!今年も大物!」 「…で、コレはどこから盗ってきちゃったの?」 「三代目のお家で獲って来た!」 「ま、三代目なら許してくれるでしょ。…で、どうして獲って来たの?」 「ひらひらしてたから!」 「そうだよねぇ。アレ結構動くもんね。風強いと特に。でもね?それはこいのぼりだからとっちゃだめなの。あとで返しにいこうね?」 「ダメじゃないー!それは俺の!折角獲ってきたのに!」 「…そういう問題じゃないの!さ、返しなさい!」 「やだー!返してー!」 「三代目のトコのお孫さんが困るでしょ?これこいのぼりだから子どもの日用の…」 「ソレは俺の!毎年三代目が獲らせてくれる!」 「…え?」 「今年もイルカ用にちゃんと用意しておいたから好きに獲りなさいって…。なのに酷い!」 「あの爺そんなことまで!?」 「返してー!…あ、でも赤いのはカカシさんに上げてもいいけど。一番でっかいのは俺の!」 「うん。分かった。…でも三代目の所には行こうねー?」 「う?なんで?」 「お礼っていうか…お礼参りに行かないと。ね?」 「でもコレ飾ってからにする!」 「あ、一応コレも飾るのね。」 「早く早く!これも貰ってきたから!」 「あ、ちゃんと竿とかもあるのね。無駄に用意周到な…!」 「終わったらカカシさんは俺と遊んで!お詫び!」 「んー。そうだよね…。イルカは悪くないよねぇ?」 「で、美味しいご飯と美味しいカカシさんも食べる!」 「!頑張って美味しいご飯作るね!」 「そうして?…んー…温かいから眠い…。」 「お布団干しといたから、寝てても大丈夫だよー?」 「そうする…でもご飯…!」 「起こしてあげるから。ね?」 「早くしてね?…お休みなさい…。」 「ふう。…これ、終わったら返せばいいのかな…?ま、とりあえずご飯作ってから考えるか。」 ********************************************************************************* こいのぼりは美味しくないけど大物なのでぬこ心を誘うのかも? …もう子どもじゃないだろ!という突っ込みはナシの方向でお願いします…! |