「眠いの?」 「カカシさんこそ」 まぶたが重い。任務続きの体のだるさときたらうんざりするほどで、その上事務手続きにもなんだかんだと押し付けられて、もうくたくただ。 言われなくても寝てしまいそうだってことは自分が一番良く分かってる。 おきているのはただの意地だ。だってそうでしょ?俺だけおやすみなさいーなんて情けない真似はできない。 それにヤりたい。 「ね、お布団いこ?」 「そうですね。布団干したてだし」 普段ならこれだけ露骨に誘えば拳骨だけじゃすまない。 …眠いんだろうなー。これは。流石に寝てるのをヤル趣味はない。やってもいいんだけど後が怖い。 階級差などものともせずに他人を説教できるこの人の無鉄砲さと強さの両方に、骨の髄まで惚れ抜いている。 俺になにかあったら、この人は確実に上層部の反対とかそういうものを振り切って飛び出してくれる。 俺のために。 そりゃほれすぎちゃうってもんでしょうよ。もう大好き! でもねぇ。ヤりたい。せめて一回でいいから。 久しぶりに明日も休暇だし、いちゃいちゃしてもいいと思うんだけど、この人多分洗濯とかしだしちゃうと思うし。そんなの俺がやるっていっても、疲れてるヤツは黙る!とか言われちゃう。 手伝えば喜んでくれるんだけどね…。 「ね、イルカせんせ」 「今日は、寝るか…。かたづけは、あし、た」 本当に突然に、電池が切れるみたいにして倒れ込んできた。 慌てて抱きとめた体に、素直に欲情する。 「イルカせんせ。食っちゃうよ?」 「あー?それはあした、ねる。あんたもねろ」 なんて男前名台詞。…これって、誘われてるってことだよね? 「たのしみにしてますね?」 よし。寝よう。イルカ先生からのおねだりなんて初めてだし、明日は歩けなくなってもいいくらいやりたおそう。 なんてったって、かわいいかわいい恋人からのリクエストだもんね! 舞い上がったまま布団に飛び込んで、俺もさっさと寝ることにした。 起きたらヤろう。好きな人が隣にいて、ついでにやる気満々で朝から添い寝してくれるなんて…最高だよね! 「ふが、おやすみ…」 「うん。おやすみなさい」 ふがふがいいながら眠ってしまった人を抱き締めて、思いっきり匂いを吸い込む。 俺も、寝よう。今夜は良く眠れそうだ。 ほくそ笑む俺の頭をかき混ぜながら、イルカ先生が速攻眠りの世界に旅立った。俺もちろん後を追う。 明日はきっと最高の一日になるに違いない。そう信じさせてくれる人の手を握って、幸せな気分で閉じた。 ******************************************************************************** 適当。 幸せアホの子と、言ったこと忘れて洗濯しようとしてやり倒される中忍とか。 ご意見ご感想お気軽にどうぞ。 |