「いいか!俺がいない間に…」 「分かってるって!色々安心しろ!」 「出来るか!…戸締りだの危険な遊びはするなだの迷惑行為は慎めだの…言いたいことは山ほどあるが、とりあえずクマはそっとしておくことだけは守ってやれ…」 「えー?なんで?アスマ兄ちゃん冬眠前かもしれないじゃん!ちゃんと沢山食わせて色々栄養を蓄えさせ…」 「安心しろ。アイツはクマっぽいが、クマかもしれんが、冬眠するほど油断できる環境にない」 「大丈夫だって!俺のお手製!冬眠用ふわふわクマちゃんベッドがあるからな!冬眠を妨害する全ての物をほろぼしちゃうくらいたっぷりのトラップつきだぜ!」 「だから!それが原因だ!クマだってあんなもん見せられたら…。第一、あのトラップの量だと、真っ先にクマが滅びるだろうが!」 「可愛いだろ?ふっかふかで洞穴風味で、大きめアスマ兄ちゃんが横たわってもジャストサイズ!」 「昼寝とかそういうのに使うんなら百歩譲ってもいいかもしれないけどな…。見た目がえらくファンシーなクマ頭ってのもなー…。着ぐるみパジャマに抱き枕つきだし。…なんでお前はそういう所にだけ無駄に労力を費やせるんだ!」 「あ、勿論カカシの分もあるぞ!ほーら!ワンちゃんベッドだ!」 「だから部屋に色々仕込むなとあれほど!ゆ、床に隠し扉なんていつの間に…!?」 「え?昨日かな!」 「任務に行くたびになんでこう妙な物が…!」 「そうだ!これから舞台でがんばっちゃう予定のカカシには…えい!」 「もが!…あっち!…うわ、とろっとして…!」 「蕩けちゃうだろ!新作一口おやつだ!」 「なんだこれ?たこ焼きみたいなのに、中身がチーズに…肉?」 「チーズとひき肉と胡椒は最強の組み合わせだぜ!」 「美味いけどな…もうお前は料理だけ作っててくれ…!」 「おうとも!お疲れのカカシを労わるスペシャルディナーとソレにふさわしいセッティングもしっかり!準備完了だぜ!」 「セッティングはいらん!ナニしでかした!?」 「え?ほら、もうすぐクリスマスの戦いも近いことだし、ディナーセットとイブニングドレスとついでにナイトガウンでセクシーに決めちゃうぜ!」 「着ないぞといっただろうが!ナイトガウンって…あのじじいのせいで…!」 「照れるな照れるな!次回作もちゃーんと!きっちりえいいせいさくちゅうだぜ!」 「料理だけにしろ!いいか!絶対だぞ!」 「そうか…そんなに腹へってたなんて…!飼い主…いや、同居人失格だな!まず食え!さあ食え!どんどん食え!」 「もが!…げほっ!あ、全部味違うのか。じゃなくて!美味いけど!そうじゃないだろ!?大体俺は犬じゃな…もが!」 「帰って来てからもちゃーっとご馳走山盛り用意して、ちょっとした…えーっと、えんたーていめんとてきな展開なんかも用意しとくから!安心して行って来い!」 「…行ってくる…」 「そうしょぼくれるなって!おやつ持ってくか?」 「任務、休む。何だか知らんが冬を前に舞い上がりきったお前を放って置いたら被害が…!」 「そっか…いっくら超絶演技はのお前でも、疲れるときってあるよな?でもな…お前のすばらしい演技を鼻血を吹く準備をして待ってる人も入るんだってことを忘れたらいけないと…」 「…そうだな…側にいても一緒だよな…。改めて行ってくる。もう被害を抑える件は期待しないが、とりあえずクマだけは…!」 「おう!色々ありがとな!気をつけて行って来い!」 「はぁ…」 「しょぼくれてたなぁ…。やっぱりここはアスマ兄ちゃんのステキ冬眠ショーとかで慰めないとだよな!」 ********************************************************************************* という訳で子イルカに頂けていたのでそっと増やしておく。 迫り来るイベントに戦々恐々とするカカチは…子イルカのおねだりに耐え切れるのか…! ではではー!ご意見ご感想など、お気軽にどうぞー! |