「あっめあっめふっれふっれ夏がきたー!」 「…お前はどうしてそんなに元気なんだ…」 「肉食ったからな!足らなかったか?」 「おいやめろちかよんなねじこもうとすんなそれ以前にさっきあれだけ食わせといてたらない訳ないだろ!」 「…役作りか…。大変だな」 「くっ…!違…っていってもいっしょだよな…どうせこいつは…はぁ…」 「弱ったカカシには…マッサージとかしてやろう!」 「なんでマッサージなんだ!あととかって…!?」 「まあまあ!秘密基地にご招待とかいろいろさ!」 「色々ってお前また!」 「カカシ、ここんとこ忙しそうだろ?だからちゃーんと!温泉と!俺特製マッサージセットと!それからそれからきんきゅうだっしゅつそうちとか!スイカで試したら爆発したけどまあなんとかなるって!」 「ならんわー!ナニやってんだお前は!」 「え?修行と趣味と実益を兼ねたステキな時間を過ごしたぞ?」 「…もういい…。とりあえず見せろ。脱出装置とやらはチェック結果次第で廃棄だからな?」 「お前もきっと気に入るって!かあっこいいぞー!役作りのストレス発散に役立つスイッチ一発で非常食のみならず今回のはなんと!肉が出てくるステキな…!」 「もういい加減黙れ…! 「そうか…お疲れなんだな…」 「哀れみに満ちた目でみるんじゃない…!くそっ!大体なんで俺がこんなに悩んで疲れてると…!」 「安心しろって!お前ならやれる!プレッシャーあってこその名演技で観客を沸かせまくっちゃうぜ!絶対!」 「そんな励ましはいらん!お前が!もうちょっとしっかりするまでは不安だってのに長期任務なんていったら…!」 「そうそう!上手いぞー!臨場感あふれちゃってるぜ!」 「だー!お前は!どうしてそうなんだ!」 「ふふふ…!気付いちゃったか…?えい!」 「っ…!床が抜けた…!?くそ!」 「じゃーん!すっごいだろ!スイッチ一つで到着!」 「…油断してたらいつのまに…!くそ!もうちょっと気をつけてコイツを監視していれば…!」 「そんでもってー…今回の!披見た…もとい!肉…じゃなくて!チャレンジャーアスマ兄ちゃん!」 「コイツ今遠方に修行に行ってるんじゃなかったのか!?」 「あ、うん。修行中だったみたいだよ!」 「だった、みたい?」 「遊びにきたんだって!だから捕まえてみたぜ!捕縛術はもうばっちりだな!」 「ポーズを決めるな!今すぐクマを解放しろ!」 「えー?」 「…いいか?スイカが爆発ってことは、クマも爆発するかもしれないだろ?ってことはお前の肉はどうなる?」 「アスマ兄ちゃんの肉はあんまり食いたくない!あとアスマ兄ちゃんは丈夫だし毛もたっぷりだしガッツリマッチョ系だから大丈夫だと思う!憧れちゃうよな!」 「そっちなのか!?情操教育どうなってたんだ…。おいクマ!起きろ!」 「あー!はずれちゃった。ま、いっか!」 「お前もうちょっとコイツに人権認めてやれよ…。ま、上忍としては下の下すぎるけどな」 「マッサージしすぎちゃったかなぁ?」 「ん?ってことはこれが脱出装置じゃないのか?」 「うん!脱出装置はあっちだぜ!」 「…起爆札満載の箱って…この世から脱出しちゃうだろこれじゃ!…ん?なんだ?ぬるぬるするぞ?」 「アスマ兄ちゃんにマッサージオイルぶっかけすぎたかなぁ?」 「油まみれのクマか…汚らしいな」 「う、うう…好き勝手言いやがって…!」 「どう?どう?肩こり取れた?腰の痛みは?」 「キラキラした目で問い詰めんな!どうみてもコイツぐったりしてただろうが!」 「…それが…な。なんでこんな体が軽くなってんだ…!?」 「爺ちゃんちでみかけた治癒油のレシピを素に俺のいんすぴれーしょんがたっぷり加わった特製のだからな!ガマに乗ったおっちゃんに色々分けてもらったんだ!」 「…もうなんでもいいが。傷が消えたってことは油の効果だな」 「え!怪我してたのか!?大丈夫…?」 「…さっきお前が無造作に突き落としてくれた結果だろうが!…ま、まあもう治ったけどな。この油すごいな…!」 「ごめんな…」 「あー…その。反省したならいい。気にするな。あとでこのレシピは聴取させてもらうが…」 「毛には…毛には効かないんだ…!」 「そっちか!」 「なんでもいいから出してくれ…!」 「そうだな!肉!じゃなくてアスマ兄ちゃんもいることだし!今晩はバーベキューだ!」 「…そうだな…。さっさとコイツを解放してやろうな?」 「う、うう…哀れみと蔑みの視線なんてなんで…うう…!」 「さあってと!脱出装置は…つかう?」 「「使うわけないだろ!!!」」 「ちぇっ!じゃ、こっちの動くはしごでいくぜ!」 「また無駄なものを…!」 「も、もう二度と里心なんて起こさねぇ…!」 ******************************************************************************** なつなので。 ご意見ご感想お気軽にどうぞ。 |