「っだー!もう!あっちいんだよ!」 「いったー!なにすんの!」 「毎日毎日毎日…!せめて今日くらいはくっついてくんな!」 「へー?そんなこという権利あると思ってんの?」 「当然だ!今クーラー壊れてんだぞ!それでなくても暑いのに、さらにクッソ暑い思いさせやがって!」 「…もっと暑くしてほしいってことね?」 「!やめろ!暑い!暑苦しい!」 「そんなこといって、ほら」 「っふ、くっ!やめ…!ろ!」 「あーあー。泣いちゃう?そんなことするともっと酷いことしちゃうけど?」 「い、いつもじゃねぇか!降りろ!どけ!俺は風呂にはいる!」 「もーしょうがないの」 「なにが…わっおい!どこ行くんだ!」 「俺の家」 「…!あったのか!」 「あるよー?知ってるでしょ?ま、ここも俺の家だけどね」 「知ってるっちゃ知ってるけどあれは…。それにアンタが勝手に住み着いてるだけだろうが!」 「はい到着」 「おおお!?なんで涼しい!?」 「うちの忍犬君は優秀なの」 「嫌味かそれは…。ま、まあその、かわいいけどな。毛並みもいいし賢いし。飼い主に似てちょっと上から目線なのがアレだが」 「かわいい、ねぇ?」 「犬たちに変な事するなよ!一般論としてだ!アンタがちゃんと手入れしてやってるからだろ?」 「そーね」 「しかし涼しいなー…このまま寝ちまいそう…」 「じゃ、いいよね?」 「は?」 「涼しいんだから、いいでしょ?」 「お、おい!あー!こらパジャマが!そういや着替えどうすんだ!家に一切合財荷物も!」 「ん。お休み申請しといたから」 「なにを勝手なことを!」 「でもアンタもうお休みとってたのね」 「うっ!それは、その…帰ってくるって言うからどうせ…」 「ご期待には答えないとねぇ?」 「う、うるせぇ!飯食ってちゃんと寝かせたかっただけだ!もういいだろ!」 「良くない。足らない。飯食って寝てからじゃないと駄目だって喚いたのアンタじゃない」 「駄目だっつってんのにヤッたのはアンタでしょうが!」 「そ?だって当たり前でしょ?」 「んっ!」 「ほら、したいのはアンタも一緒のくせに」 「…回復してないんだからもっとちゃんと休め!」 「りょーかい。コレが終わったら考えてあげてもいいけど?」 「―!ああくそ!勝手にしやがれ!」 「ん。当然」 「ぶったおれたりしたら承知しないからな…!」 「うん。だってできないしね。倒れたら」 「アンタホントそればっかりだな…」 「いない間に貸してやってた分もらうだけでしょ。ほらだまって」 「うぁっ!いき、なり入れんな…!」 「ヤだね。ほら、もっと」 「うー…!あとで、覚えてろ…!」 「さあね。あーきもちい…」 「うっく…!絶対次も無事で帰って来い!」 「アンタのその顔がみられるんならね」 ******************************************************************************** いじめっこふうみ。 暑いよ暑い。イルカ先生下さい。 ご意見ご感想お気軽にどうぞ。 |