「よし…!出来た…!これなら…!」 「な、なあ、お前行けよ!」 「お前が行けばいいだろ!あんなイルカに話しかけるのなんてイヤだぞ!」 「ほっとくわけにも行かないだろ…。もう授業は終わってるけど、職員室に生徒がきたら…!」 「くくく…っ!」 「…あんなイルカ見せられねぇよ…笑い方が…!」 「…じゃんけんな」 「わかった…」 「うらみっこなしだぞ!」 「「「…せーの!じゃんけんぽい!」」」 「うわぁ!ウソだろ!?」 「決まりだな」 「…気をつけろよ」 「うぅ…!しょうがない!…な、なあイルカ。どうしたんだよ?やたら甘い匂いがしてるけど…?」 「…これは、対策であり、罠でもある」 「水遁の応用か…なんかうにょうにょしてて気色悪いっつーか…これチョコソースだよな?」 「要するにチョコをくれてやればいいだけの話なんだ。それから先を阻むことが出来れば…!」 「アレ対策か…こんなもん何に…!?」 「今回の作戦は成功するはずだ!」 「そ、そっか。でもさ、そういうのは家で…」 「チョコの匂いがするだけで襲い掛かってくる敵の前でか?」 「…そ、そうだよなぁ…アレだもんなぁ…もはや敵扱いなのか…」 「緊縛なんて言葉は聞きたくもないが、ヤツがソレを望んでいる以上、使わない手はない!」 「そうか…じゃ、じゃあせめて家庭科室…には今くの一クラスがいて危険か…!?あれはあれであぶねぇしなー…」 「ああ、もう大丈夫だ。これも一旦片付けるから安心してくれ!」 「…あーうん。そうだな」 「これもそろそろ取りに来るはずだし…あ!」 「イルカ先生。それ、頂いていきますわね?」 「ええ!わざわざ取りに来て頂いてしまって…ありがとうございます!」 「くの一クラスの…!」 「ふふふ…材料の一部をお貸ししましたけど…殿方はしばらく立ち入り禁止ですから…ね?」 「はい!…例の件、ありがとうございました!」 「いいえ。くの一としては大変楽しみにしておりますわ。ご報告、是非に」 「ええ!」 「では。失礼」 「お、おい!今のって…!?」 「ただのチョコレートソースじゃ駄目だってことだ。今年は…勝つ!…じゃあな!」 「あ、ああ」 「なんだよあれ!こええええええ!」 「しかもアレが出てこないのが怖すぎる…!」 「なにが…起こってるんだ…!?」 ********************************************************************************* 変態さんが出てこないけど変態さんですー! 前振りだけー。 ではではー!ご意見ご感想など、お気軽にどうぞー! |