武将の人(適当)

父ちゃんの様子が最近おかしい。
多分この間カカシの父ちゃんちに殴り込みに行ってからだと思う。
どうしてカカシが俺とずっと一緒にいたいって言っただけでそうなったのかよくわかんないんだけどなー。
カカシ、いいやつなのに。
父ちゃんが怒ると止まらないからそっとしときなさいって母ちゃんがいうから止められなかった。
でも心配で、カカシと一緒に父ちゃんの跡つけたら…なんでか知らないけどカカシの父ちゃんがうちの父ちゃんを気に入った?んだって。カカシがいうには。
でもなんでだろ。それ以来、父ちゃんはいきなりサクモさんに怯えるようになった。
父ちゃんはもともとすごーく強い。俺の自慢の父ちゃんだ。ひげもかっこいいし!
昔母ちゃんと結婚させてくださいって、じいちゃんのとこに挨拶しに行ったら、敵だと思われてクナイ十本位打ち込まれて、でも後ろに母ちゃんがいたせいで避けきれなくて三本位刺さったらしいけど、そのまま娘さんを私に下さいっていったら、気絶されたらしい。
そんな父ちゃんがここまで怯えるのは何でだろう。
父ちゃんもぶしょうのひと?とか言われて恐れられてるのに!
…やっぱりしろいきばの方が強いのかなぁ?
そんなわけで、今日も俺はカカシと相談会中なわけだ。
「カカシー…父ちゃんがさ、今日もおかしかったんだ」
川原にしゃがみこむ俺の隣で、カカシもため息をついた。
「んー?ま、うちの父さんも少し…いや大分変わってるから。気にしないでっていっても、うみのさんじゃ無理だよね…」
「そっか」
サクモさんがくると、二人していきなりプロレスごっこ始めたりするんだよね。
すばやいし、確実に背後取る当たりさすがカカシの父ちゃんだ。
そんで、危ないからって言われて追い出された後、凄い声あげてるもんね。父ちゃん。
…半脱げの忍服抱えて涙目になった父ちゃんなんて初めて見た。
やっぱりしろいきばってすごいんだなあ。
「父さんも母さん一筋長かったからなー…」
「そっか…」
そう言えばカカシんちには母ちゃんがいないんだった。
ここって突っ込んで聞いちゃダメだと思ってごまかしたけど…。
寂しかったのかな。カカシの父ちゃん。
母ちゃんは母ちゃんで楽しそうにみてるから、父ちゃんにはがんばってもらわないとな!
「よっし!俺もがんばるぞー!」
さっきもサクモさんがきてたから、今頃また父ちゃんがどっかで泣いてるかもしれないしな!
「俺もできることはしてみるね?」
手を握ってくれたカカシはいつだってやさしい。
頼ってばっかじゃだめだけど、ちょっとだけくっついてみた。
ぎゅーってしてくれる腕があったかくて、俺もぎゅーってしかえして、それからほっぺにちゅーもした。
「ありがとな」
「ん。こっちこそありがと」
照れてるのが顔が隠れててもわかる。
カカシってかわいいよなー。やっぱり。
こうやっていちゃいちゃするためにも、帰ったら父ちゃんにお茶でも入れて慰めてあげよう。
そんで…あとはうん。一緒にがんばろうって言ってみるかな。


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とりあえず子カカイル祭り継続中。
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