「…なぁ。この任務って俺らだけだよな?」 「そうだよな。でもアレ…イルカジーッと見てるのって…」 「や、やっぱそうだよな?っつーか中忍三人でも多いくらいなのに」 「しかもはたけ上忍だよな?忙しいのになにやってんだ…?」 「あれだろあれ。今もみてんじゃん」 「あー…えー…?任務先までついて来ちゃうとか相当だな」 「アレに気づかないイルカもイルカだろうよ」 「まあそうだけどさ。イルカだからなあ」 「まあそうだな。イルカだもんな」 「お?気づいたみたいだな?っつーか普通に挨拶してるよあの馬鹿」 「いいやつなんだけどなー。鈍いっつーか。任務とか仕事とかできるのにな」 「天然だよなー。はたけ上忍メロメロじゃん?見て分かるよな普通?なんで笑顔でスルーしてんだよ。毎日迎えにきてる時点でこっちは戦々恐々としてるんだぞ!」 「怒るなって。イルカだから無理だろ」 「…無理だな。そうだな。ああめんどうな!」 「お?なんか渡したぞ?」 「あ。アレって、最近流行ってるよな。交換するの。でもなんかチェーンに…」 「アレさー。なんか仕込んであるよな。絶対。普通のドッグタグにあんな妙なチャクラ漂わないだろ…任務中なんだから勘弁してくれよ」 「あ。イルカが微妙な反応してる。高そうだしもらえないとか言ってやるなよ…。お前の名前彫ってある時点で返してもどうしようもできないだろ…」 「まあチョイスが駄目だよな。アイツ食い物のが喜ぶのになー。それか新しい忍具とか。アイツ細かい術式とかチェックしてくの好きだろ?」 「だよなー。…あー…まあ、へこむよな。でもあからさすぎるよな」 「お?イルカが慰めてる慰めてる。はは!でもそれお前のせいだって」 「なぐさめてくれるの?って…ベタだな。はたけ上忍が小首傾げてるのなんて初めてみたよ。俺」 「安心しろ。俺もだ。っつーかイルカにしかやらないだろ」 「イルカもナチュラルに撫でる前に色々気づいてやれよな」 「そうだなー。でもなぁ。イルカだからなぁ」 「なぁ。はたけ上忍の目が血走ってきたからそろそろ止めないとまた浚われるかもだよな?」 「だな。止めよう。任務が終わってからにしてもらおう」 「えー?いいのか?」 「しばらくイルカが休みでもシフトまわせるだろ?任務の休暇あるし」 「いけにえに差し出したみたいでちょっと気が引けるけどな」 「いや。あれはアイツも悪いだろ。あれだけしょっちゅうラーメン奢ってもらって、構い倒されてアカデミーの行き帰りにもひっついてきまくって、果ては任務にもだぞ?それをいい人で済ませちまう時点でさ…」 「そうだな…。お互いのためにケリつけてもらった方がいいよな。俺たちにとっても」 「俺ははたけ上忍を止めついでにイルカ対策を仕込んでくるから、お前、イルカの方担当な?」 「えー?ずりぃよ!アイツになに言っても無理だろ!素ボケと戦ってる時間もねーだろ?」 「いいからやるぞ!いい人だし上忍なんだから、お前ちゃんとお礼に行って来いよくらいいっとけ!俺も誘わせるから!飯に!」 「まあそんくらいが限界だよな」 「いくぞ」 「おう!」 ******************************************************************************** 適当。 |