「イルカ!」 「なんだよ急に?仕事中だぞ?」 「…いないな…。あのさ!」 「だからなんなんだよ!?」 「…そのー…今度の飲み会なんだけどさ…アレ連れてくるのか?」 「ああ…。まあその…正確に言うと勝手についてくる…。」 「そうか…。」 「…やっぱりまずいか?」 「えーっと…じゃあさ、アカデミー以外のヤツ入ってもいいか?要望がちょっとな…。」 「アレ目当てか?」 「アレ目当てだよ。」 「…勇気あるな…。」 「俺もそう思う…。」 「でもー?イルカせ…ご主人様が俺以外と酒飲むのヤダなー?」 「…ひっ!」 「ああ?!犬が生意気言うな!俺はビアガーデンに行きたいんだ!!!」 「ええー?だったら貸しきりでイルカ先生と二人っきりがいいですー!!!」 「却下だ!俺はみんなでわいわい楽しみたいんだ!!!」 「…他の男も他の女もかまっちゃだめですよー?俺以外は触っちゃ駄目です!!!」 「触る?俺は酒飲んでセクハラなんぞしないぞ!!!」 「あと!俺以外に触られても駄目です!!!」 「ああ?触って来るヤツ…?そんなヤツいないだろう?って!いるとしたら貴様ぐらいだ!!!」 「あんまり会話できてねぇぞ…イルカ…。」 「とにかくー!!!イヤです!!!ご主人様ぁ!!!ねぇ!おねがいー!!!」 「あーもー…しょうがねぇなあ…じたばたすんな!!!他所の女呼ばなきゃいいんだな?」 「男も女も駄目です!!!」 「…犬…生意気だぞ…?」 「うー…はい。…だったら…。」 「なんだ?」 「みんなの前で俺のご主人様だって紹介してください!!!」 「あー…まあ、いっか。」 「オイ!イルカ!」 「だってめんどくさいだろ。今後のこと考えたら。」 「そういう問題でも…。」 「わーい!!!イルカ先生とビアガーデンデートだー!!!」 「うぅ…大丈夫なのか…?」 ***** 「カンパーイ!!!」 「…っぷは!やっぱうまいな!!!」 「あ、ああ…。」 「ほんとに…いるな…。」 「なんで犬座りなんだ…?」 「あんなんでも女は狙うんだな…。」 「結構来てるよな…?」 「あの顔怖ぇ…。」 「イルカー…どうすんだよ…。」 「イル…ご主人様!新しいビールとー…あと、おつまみの揚げにんにくです!!!」 「おお!気が利くな!!!」 「へへっ!もっと褒めてください!!!」 「ちょっと!中忍!!!」 「そうよ!何様の…」 「あーそうだったっけ。…みなさーん。紹介が遅れましたが、コイツが俺の飼い犬のカカシ号です。頭はちょっとアレですが、 なかなか気の利くヤツなんですよ。」 「そうです!!!番犬にもなります!!!イル…ご主人様に近づくやつには容赦しません!!!」 「…うそでしょ…!」 「番犬って…。」 「あーそうですね。見てみないと信じられないか…カカシ!今すぐこちらの皆さんにもビールもってこい!!!」 「えー?こんな奴らにー?」 「こんな奴ら…。」 「なんでこんな中忍に…!」 「こら!口応えするな!!!」 「はーい!!!」 「…そんな…。」 「どうしてなの…?!」 「はいどーぞ。…イルカ先生以外のために働きたくないんだから、空気呼んでよね…。さっさとどっか行ってよ。」 「…ひぃ!」 「もう!なんでよ!?」 「アレ?お客さんたち帰っちゃったぞ?」 「急な用事思い出したんですって!!!…それより!どんどん飲んでくださいね!!!」 「おお!…っふー!うまいな!!!よっし!褒めてやろう!!!」 「えへへ!!!」 「おい!後のつまみはなんだ?」 「はーい!!!えっと今度は極太ソーセージ!!!ま、俺のに比べたらたいしたこと無いですけどね!!!」 「単なるフランクフルトだろ!…ふざけた口きくと…踏むぞ…?」 「え!踏んでくれるんですか!!!」 「貴様のをな!」 「そんな高等プレイを…イルカ先生ったら…もう!!!カカシ照れちゃう!!!」 「ちっ…まあいい。次のつまみ持ってこい!!!」 「はーい!!!」 「…気の毒に…。」 「やっぱりな…。」 「もうさ…隔離しちゃって欲しいよな…イルカごと…。」 「火影様とかに申請しといた方が良くないか…?」 「アレをか?」 「無理か…。」 「…だれかなんとかしてくれないかな…。」 ********************************************************************************* 迷惑バカップル。…またまた変態さんだらけ。 |