新たなる野望(いつでも側に…!)

「寒いとはいった。確かにな」
「あ、ああん!」
「それに、もうちょっと何とかならないのかとも言った」
「も、もっと…!あ、そ、そこぉ…っ!」
「…だからと言って何故貴様は勝手に資料室に豪奢なベッドルームを建造したんだ!?」
「寒い中お互いの体温で温めあうのもいいと思ったんですけどぉ…!でも!やっぱり温かい中で熱く愛し合うっていうのも捨て難くて…!」
「天蓋つきなのも意味不明だが、なにより!鎖だの手かせだの首輪だの…!不穏な代物ががセットされてるのはどういうことだ!?」
「かわいいかわいい大切な大切な魂の伴侶!永遠の番!俺のたった一人の奥さんであるイルカ先生の魅力を、余す所なく味わうためです!」
「…その回答に迷いはないのか…!?…ま、まあいい。とにかく撤去しろ!アカデミーに異空間なんぞいらん!そもそもこれが家だったとしてもありえないレベルだぞ!?」
「あ、その辺は安心してください!ちゃぁあんと!別の空間につなげてありますから!見た目は資料室の一部ですけど、憩いの我が家候補その2の方です!」
「…候補!?…しかもその2!?」
「まだ色々作りかけでイルカ先生に見せられるレベルじゃないんですけどね?うふふ!」
「いろんな意味で見せられたくねぇ…!要するに変態行為専用の家作ってたんだな駄犬!いつの間に…!?」
「イルカ先生は何を着てもどんなシチュエーションでもどんな味わい方でも美味しいくて最高なんで、迷っちゃって迷っちゃって…!とりあえず、囚われの小鳥をモチーフにしたお部屋だけ見てもらって、それからもっとイルカ先生の好みを取り入れて改造しようと思ったんです!」
「…殊勝な心がけだな。その辺は評価してやろう。…天蓋はいらん!当然鎖も足かせも首輪もお断りだ!ベッドがふかふかで羽毛布団なのはまあイイとして、レースだのシルクっぽい生地で作ったシーツは邪魔臭いだけだ!」
「そ、そうですか…!もっと…牢屋的な感じで仕上げた方がよかったんですね!でもなんだかそれはそれで興奮しすぎて色々しちゃいそう…!!!し、縛ったり…色々道具とか道具とか道具とか…!」
「そんな話はしてないだろうが!要するに…俺は!普通に!ゆっくりじっくり寝たいんだ!拘束具つけてよろこぶ馬鹿がどこにいる!」
「はぁい!」
「…そういえば、いたな…それも目の前に…」
「うふふ!色々お話を聞けたんで、これから新たなるお部屋の計画を練りますね!もちろん!俺たちの愛の巣も今後は色々…!」
「くっ…!このままじゃ…!そうだ!…家の中がコロコロ変わったら落ち着かないだろうが!絶対にいじくりまわすんじゃないぞ!」
「そ、そうですね…!お風呂場の覗き穴とか、時空間忍術対応イルカ先生捕捉専用術式とかは残しておかないとですよね…!」
「あるのかそんなもん!?なんてことしてやがるこの変態!」
「じゃ、これからもっと凄い仕掛け考えますからー!…寒くなったらいつでも呼んでくださいね…!」
「知るか!…行ったか…。全裸の馬鹿に温めてもらう気があるとでも思ってるのか!?まあ、いい…とんでもないものに熱中してるせいとは言え、当面の危機は回避されたようだし…まずは仕事だ…!逃避なんかじゃないぞ…!…うぅ…っ」

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何かをされる予定のイルカ先生の運命やいかに…!?
…まあようするに戦え!イルカてんてー!
ではではー!ご意見ご感想など、お気軽にどうぞー!

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