「うへぇ。急に暑くなったよなぁ」 「そうねぇ。ま、夏だし?っていうか梅雨?」 「そろそろカキ氷機の…」 「ご飯はちゃんと食べなさいね?」 「うっ!もちろんだって!」 「で…その設計図は?」 「これ?ああこれなら…じゃーん!」 「…ふぅん?これって…武器じゃなさそうだけど」 「すいか磨き改をもうちょっと弄ろうと思って!」 「へー?」 「すいか磨きに関しては、おばちゃんにメンテナンス頼まれてて、大分いい感じに磨けるって言われてるんだけどな?毎年そのままじゃつまんないから、シールはったりとかもできるようにする予定だ!」 「ふぅん?」 「つやっつやに磨けるようになったって大喜びしてたし、重いもの運ばなくていいようにちょっと軽量化もしたいし」 「よくできてるけど…こっちは?」 「ああ、そっちはなんと…アイスクリームメーカーだ!」 「へー?食べ物関係の方がやっぱり楽しそうね」 「ちゃんと他のも作ってるぞ!この間もイビキ兄ちゃ…じゃなくて、拷問尋問部に和み系のちょっとしたアイテムを…!」 「…なんでそんなものを?」 「かわいいもの好きなんだ!あとストレスが溜まりがちな部署だから、癒しは大事なんだぞ!やわらか癒しクッション香りつきとか!ねこに犬にパンダのもあるんだ!抱きつきサイズと、手軽にもみもみできる携帯用も…あ、こっちは任務中も使えるように匂いナシで…」 「…無言でなんかにぎってたのをこの間見たけどひょっとして…」 「それからアイスクリームメーカーはいろんな味のを一辺に作れるように改造中で…」 「ん?改造中?」 「そうそう!去年は結局試作まで行かなくて、ちゃんとしたのはあんまり作れなかったんだよな!」 「どこまでできたの?」 「アイスがちゃんとかたまらないんだよなー…。それでちょっと温度下げるとがっちがちになっちゃうし!アイスの元作ってから混ぜる速度をもうちょっと考えなきゃってのと、原料の配合を…」 「ってことはこの間ちょっと留守にしたら顔色悪くなった時って、もしかして…」 「うっ!え、えーっと!でも別にアイスだけ食ってたわけじゃ…!」 「一日に何個も食べちゃダメよー?ダイエットなら身体で協力するけど」 「や…!なにすんだ!舐めるな!アイスは作ってみてるけど、俺は甘くないぞ!」 「そうねぇ?ほんっとにちょっと目を離すとびっくりすることしてるもんね」 「そうだ!びっくりといえば!これも拷問尋問部の依頼なんだけど、ハート型とか星型のトッピングが欲しいんだって。キャンディーより氷の方が綺麗だし、おいしいよな?びっくりする仕掛けって他になにか…」 「イビキの趣味は置いとくとして…仲いいの?」 「仲?普通だ!でも時々スィーツの店には一緒にいくぞ!納品のときに礼だって言っておごってくれるんだ!すっごく美味かった…!」 「ふぅん…?」 「怒るなって!今度一緒に行こうな?ほら、彼女さんがすっごく甘いものが好きらしくてな!いろんな店知ってるんだ!」 「…ああそういえばそうね。そういえばあいつら付き合ってるんだっけ?」 「甘いもの好きカップルなんてすごいよな!彼女さん…どんな人なんだろ?ふわふわした人なのか?やっぱり」 「ふわふわ…んー?どっちかっていうとザクザク?」 「さっぱりした人なのか…!美味しい店教えてくれるって言ってたから、今度お礼に何か…」 「イビキの彼女なんでしょ?贈り物とか止めときなさいね?後が怖いから」 「イビキさんはそんな怖いことしないぞ?確かに外見は…」 「彼女の方が危ないの。嫉妬深いから気をつけなさいね?」 「そ、そうなのか?でもいつも美味しいものおすそ分けしてくれるからお礼にって、この間お菓子をイビキさん経由でもらったぞ?お菓子くれるなんていい人じゃないか!」 「…あー…じゃ、今度ちょっと確認しとく」 「そっか…怖い人かもしれないのか…!?」 「で、俺も嫉妬深いのよねぇ…?」 「へ?」 「ま、こっちの話」 「まあとにかく!完成…楽しみにしててくれ!」 「そうねぇ?」 「チョコにベリーにバニラに…トッピングは迷うなぁ…」 「…アイスプレイでもしようかなー?」 ********************************************************************************* かぼちゃのてんぷら。 ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ! |